古代ローマを舞台にした剣闘士養成シミュレーション『Domina』がリリースされた。対象プラットフォームはPC(Steam)、販売価格は990円となっている。最初に注意しておきたいのは、リリース時点ではセーブ機能が実装されていない点である。本作は1周あたり数時間を要するゲームであるが、途中でメニュー画面に戻ったりアプリケーションを終了させるとニューゲームからやり直しとなる。もちろん、クラッシュした際も同様である。この点について開発者であるBignic氏は、現在バグの修正を優先しているものの、セーブ機能をふくめ新機能の追加が求められていることは認識しているとコメントしている。
ゲームの目的は、剣闘士養成所の主として奴隷を一人前のグラディエーターに育てあげ、365日以内にローマでの闘技チャンピオンシップで勝利することである。挑戦権を得るには、まず地域別のチャンピオンを倒す必要がある。いずれも難敵であるため、先に日々のトレーニングで剣闘士を強化し、地元の闘技会で経験を積む。闘技に勝利すると、戦いに参加した剣闘士の経験値が上がるほか、報酬として奴隷、金貨、食料などを得られる。
闘技の主催者である行政官や大使にはそれぞれ友好度が存在し、ランダムイベントでとった選択や、賄賂、恐喝、密告などによりパラメータが変動する。印象が悪化すれば、それだけ闘技の戦闘条件が不利なものとなる。1対複数、ときには足を鎖で繋がれたまま戦うことになる。そのほかマーケットでのリソース売買、従業員の雇用、スキルツリーの強化などで養成所全体としての力を蓄え、チャンピオンシップを制し、富と名声を掴みとるのだ。
開発者のBignic氏はミュージシャンとしても活動しており、本作のサウンドトラックも彼自身が制作。つい大音量で聴き入りたくなるような、熱く、闘争心を掻き立てる仕上がりとなっている。全45曲の『Domina』サウンドトラックはBandcampにて7ドル、Steamでは定価798円(4月11日まで15%オフの678円)で販売されている。