早期アクセスの先駆けとして2013年に名を馳せた『Cube World』は現在も開発中か。「4月1日」に新情報を告知

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かつて『マインクラフト』クローンタイトルとしてリリースされ、ヒットを記録した『Cube World』は今もなお開発中のようだ。開発者であるWolfram von Funck氏がTwitterにて新たなアップデート情報を投稿している。

『Cube World』は2013年にリリースされたアクションRPG。当時、ゲームは公式サイトでのみ購入可能であった。Steamでは販売されていないものの、早期アクセスタイトルの先駆けと認識するプレイヤーも多いだろう。グラフィックなどは『マインクラフト』からの影響を感じるが、本作は建築要素というよりは戦闘や探索に重点が置かれている。Wolfram von Funck氏とSarah von Funck氏の夫妻による開発ということも話題を呼んでいた。

いまとなってはありふれたものとなっているが、「ボクセル」表現を採用したグラフィックは多くのプレイヤーの心をつかみ、発売するやいなやヒットを記録した。しかし、2013年7月にアップデートが実施されて以降、更新は止まる。20ドルでゲームを購入したプレイヤーは、こうした状況に納得できるわけはなく、強い怒りと淡い希望が込められた批判を繰り返してきた。こうしたユーザーの声はどこ吹く風といわんばかりに、Wolfram 氏はTwitterにて開発の進捗報告やプレビューをおこなっていたが、2016年11月を最後に投稿が途絶えていた。

そして4月1日、Wolfram氏は新たなアップデート情報を告知した。今回は「64ビットエンジン」が披露され、新たなマップエリアやBGMを公開している。公開された映像は、キャラクターを乗せたイカダが海の上を進むというものだが、イカダは浮遊しているとは思えないお粗末なアニメーションだ。しかし、ボクセルで表現された世界や穏やかで優しげなBGMは、いまも作品のポテンシャルを感じさせる。Wolfram氏に対しては「完成させろ」という怒りと「俺たちをまたしても期待させないでくれ」という悲鳴が混じった300以上のリプライが寄せられている。はっきりさせておくが、Wolfram氏が2014年以降にSNS上で告知したプレビュー情報やアップデート情報は、いまだなにひとつ実装されていない。スクリーンショットや新要素をちらつかせながら雲隠れするという行為を3年以上繰り返し続けている。『Cube World』が最後にアップデートされたのは、2013年7月23日なのだ。

加えて、4月1日はご存知のとおりエイプリルフールだ。情報が公開された日時はWolfram氏が住まうドイツでも4月1日。こうしたアップデート告知は2016年からおこなっているので、突発的な嘘ではないだろうが、あえて告知に4月1日を選ぶのは悪魔か悪魔級の天真爛漫かどちらかだろう。

今までの流れを汲むならば、今回明かされたアップデート情報が実装されることはないと考えるのが自然だ。しかし、氏は近年、新要素を動画で披露しており、開発は進んでいるようにも見える。実際に氏は2015年にKotakuに「開発は続けている」と語っている。『Cube World』を購入する唯一の手段である公式サイトのストアは休止しているので、購入を促すために情報を公開しているとも考えにくい。ただ目立ちたいだけか、何も考えていないだけなのか。怒れるユーザーたちも、なかば混乱を抱えているように見える。

『Cube World』は早期アクセスタイトルの悪しきモデルとしてもあげられることが多く、PCゲーム業界にも影響を与えた作品といえる。そうした影響力を持つWolfram氏は、一体何のために、どのような心境でアップデート情報を定期的に投稿するのか。その謎が解き明かされる日ははたしてくるのだろうか。

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