『The Witcher』シリーズの累計販売本数が2500万本を突破、シリーズの今後についても言及


CD PROJEKT REDやGOG.comを運営するCD PROJEKTグループは3月30日、2016年度の決算を発表した。それによると、同年度の総売り上げは5億8400万ポーランド・ズロチ(約165億8560万円)、純利益は2億5100万ポーランド・ズロチ(約71億2840万円)で、ともに前年度から約3割減という結果だった。これは2015年にCD PROJEKT REDが『The Witcher 3: Wild Hunt』を発売し、2016年はその拡張パックのリリースのみとなったことが大きく影響したと見られる。GOG.comについては、売り上げは順調に伸ばしているものの、運営コストの増大によって純利益を押し下げる結果となった。

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同社の柱となっている『The Witcher』シリーズだが、2007年に発売された第一作目からの三部作を合わせた累計販売本数が2500万本を突破したことも今回発表された。この中でも『The Witcher 3』は、ちょうど1年前の決算発表の段階で1000万本を売り上げる大ヒットとなっているが、その拡張パックも含めた総収益は2016年末までに10億ポーランド・ズロチ(約284億円)に達していることも今回明らかにされた。

上述したように『The Witcher』シリーズは三部作として計画され、ゲラルトを主人公とする物語は幕を閉じた。これほどの大成功を収めたフランチャイズの今後について、同社はどのように考えているのか、質疑応答の際に問われた社長のAdam Kiciński氏は「三部作に4作目はあり得ないでしょう?」と、やや冗談めかして回答しつつも、「我々は『The Witcher』の世界がとても気に入っているし、15年にわたって多くの時間とお金を投じてきた。ですので、いずれ考える時が来るでしょう」とシリーズの存続を示唆した(掲載動画42分12秒から)。CD PROJEKT REDは現在『The Witcher』シリーズから派生したカードゲーム『GWENT: The Witcher Card Game』や『Cyberpunk 2077』、そして未発表のAAA RPGタイトルを手がけているため、『The Witcher』シリーズに今後新たな展開があるとしても、いまはしばしの休息が必要かもしれない。