『Rocket League』開発元、Switch版の実現を模索中。任天堂ファンが「マリオステージ」の登場など期待
Psyonixが手がけるロケットカー・サッカーゲーム『Rocket League』は、今月始めの時点で売上本数が1050万本を突破し、総プレイヤー数は約2900万人に達している(無料配信分などを含むためプレイヤー数の方が多い)。今年1月時点での総プレイヤー数は約2500万人だったため、わずか2か月で約400万人の増加と、その成長の勢いはとどまることを知らない。本作は2015年にPCとPlayStation 4向けに発売され、そして2016年にはXbox Oneへとプラットフォームを拡大してきたが、Psyonixは今月発売された新たなプラットフォームNintendo Switchにも興味を持っているようだ。
今年1月にファンからSwitch版の可能性について問われた同スタジオは、Switch自体の発売に関しては楽しみにしているものの、移植をするかどうかは十分な情報がないため、ただうまく事が運ぶよう祈っていると回答していたことをNintendo Everythingが報じている。Switchの発売からわずか2か月前という段階ではあるが、すでに具体的に開発に乗り出しているデベロッパーとそうでないデベロッパーとではそういった情報に大きな格差があったようで、弊誌が当時実施したインタビューでも、多くのインディーデベロッパーがSwitchに興味を持ちつつも、開発環境ついてはよく分からないと口を揃えている。
そしてSwitchの発売から1か月が経とうとしている現在、Psyonixのスタンスに変化はあるのかどうか、副社長のJeremy Dunham氏が海外メディアIGNのインタビューに応えている。Dunham氏は本作をSwitchに移植するにはどのような技術的要件が必要になるのか、またコミュニティからの需要が存在するのかを調査している段階だと話す。氏はSwitch版の実現について、現時点では「ある」とも「ない」とも断言するには早すぎるとしている。
ともあれ、同スタジオがSwitch版の開発に少なからず興味を持っており、その需要を計っていると知ったファンは次第に熱を帯び始め、コミュニティサイトRedditのSwitchのsubredditには多くの『Rocket League』関連スレッドが立ち、署名サイトChange.orgでは同タイトルの移植を求める署名活動もおこなわれている。またPlayStation 4版やXbox One版では、それぞれのプラットフォームにちなんだ独占コンテンツが収録されていたことに関連して、「もしSwitch版が実現するなら、こんなステージはどうだ」といったアイデアが投稿されるなど、Psyonixへのアピールに沸き立っている状況だ。移植の実現には技術的な要件をクリアすることが大前提ではあるが、同スタジオは彼らの熱意をどう受け止めているだろうか。