マイクロソフトは3月29日、Windows 10の次期大型アップデート「Windows 10 Creators Update」(以下、Creators Update)を4月11日から配信開始すると海外発表した。
Creators Updateでは、その名の通りクリエイター向けの機能強化がおこなわれ、たとえば「ペイント」アプリが簡単に3Dモデリングができる「3Dペイント」に進化するなどがあるが、ゲームに関連したものではまず「ゲームモード」の実装が挙げられる。これは設定画面から有効にすると、CPUとGPUがバックグラウンドで動いている処理よりも起動中のゲームを優先して処理し、最大/平均フレームレートを向上させることができるというものだ(関連記事)。
そのほか、マイクロソフトが買収したライブ配信プラットフォームBeamの実装もおこなわれる。これによって、ゲームをプレイ中にゲームバーを呼び出してブロードキャストを選択すれば、即座にライブ配信を開始できる。Beamでの配信は公式ウェブサイトのほか、iOS/Android向けアプリ、Xbox One向けアプリで視聴できる。こういったゲーム関連の設定は、Windowsの設定画面に新たに用意される項目からおこなうことができる。
Creators UpdateではMR(Mixed Reality)への対応もおこなわれ、Acer・ASUS・Dell・HP・Lenovoなどのメーカーが年内にも対応HMDを299ドルからという安価で販売する予定だ。このうちAcerは開発キット向けのHMDを開発し、すでに提供開始されている。マイクロソフトからはゲームに特化したMRの利用例はまだ示されていないが、今後の展開に期待したい分野のひとつだろう(関連記事)。
なお、同じくWindows 10ベースで動作するXbox One向けには、一足早く昨日からアップデートが開始されている。ホーム画面やUIを刷新して動作が軽くなったと同時に、さまざまな機能へのアクセスをより素早くできるよう改善された。また、Beamの実装もおこなわれており、こちらも簡単に配信を始めることができるようになった。