アメリカのインディースタジオSystem Era Softworksは現地時間3月28日、同スタジオの共同設立者であるPaul Pepera氏が27日に急死したことを明らかにした。31歳の若さだった。家族の要望により死因などは明らかにされていない。同スタジオは彼の人柄について次のように記している。
[perfectpullquote align=”full” cite=”System Era Softworksのコメント” link=”http://blog.astroneer.space/system-era/goodebyepaul/” color=”” class=”” size=””]「Paulは、芸術的な逸材として業界の多くの人に知られていました。彼の才能はゲーム業界において強い印象を残し、数えきれないほどの人たちに刺激を与えています。このスタジオは4人で設立し、そのうちの一人だった彼は常にインスピレーションと美意識を高めてくれる存在でした。そしてなにより、我々にとって彼は温かく心優しい親友だったのです。」[/perfectpullquote]
Paul Pepera氏は、2007年に3DアーティストとしてTimeGate Studiosでキャリアをスタートさせた。その後、id Softwareや343 Industries、Valve、Oculusといった誰もが知るスタジオを渡り歩き、アーティストとして多くのプロジェクトに参加してきた経歴を持つ。そして2014年、AAAタイトルを手がけてきた仲間たちとともにSystem Era Softworksを設立した。
インディーデベロッパーとしての初めての作品となった惑星探索アドベンチャーゲーム『ASTRONEER』は、昨年PC/Xbox One向けに早期アクセス販売が開始され大きな成功を収めており、その期待に応えるため精力的にアップデートを重ねている。たった4人から始まった同スタジオは、先月には手狭になったオフィスから引っ越したばかりで、まさにこれからという矢先の出来事だった。
現在、Pepera氏の個人的なSNSアカウントの一部は削除されているが、彼のポートフォリオはまだ残されている。また、Pinterestには古いカメラやタイプライターなど、彼がインスピレーションの源にしていたであろう写真が収集されている。System Era Softworksは今日だけは仕事の手を休め、喪に服しているという。そして最後に次のように記し、故人を偲んでいる。
[perfectpullquote align=”full” cite=”System Era Softworksのコメント” link=”http://blog.astroneer.space/system-era/goodebyepaul/” color=”” class=”” size=””]「どこかで、もしかしたら星がひとつ少しだけ明るく輝いているかもしれません。Paul、旅の無事を祈っています。私たちはみな、あなたを愛しています。」[/perfectpullquote]