カナダのインディースタジオRed Barrelsが開発する『Outlast 2』について、オーストラリアでのレーティング審査結果により同国内で発売禁止になり、そしてそのわずか数日後に審査結果が見直されて一転発売が可能になったことを先日よりお伝えしている。Red Barrelsは、同国のために修正版を用意したわけではなく、ゲーム内容・表現は全世界で同一だとしている。では、今回の見直しの背景には一体なにがあったのだろうか。海外メディアIGNが同スタジオによる説明を報じている。
それによるとRed Barrelsは当初、同国の審査機関Australian Classificationに『Outlast 2』の最終版のゲームコードと、アルファ版のゲームを使って録画したビデオを提出したという。ゲームコードは審査対象で間違いないということや不正がないかを確認するためだが、レーティングの評価は基本的にビデオでおこなうのは他の国・地域のレーティング機関と同じだ。しかし同スタジオは、そのビデオが同審査機関に送るべきものではなかったとしている。つまり、本作のアルファ版は最終的なゲームとは表現が異なっており、それが原因で同審査機関に限度を超えた表現が含まれていると判断され、結果発売禁止となってしまったというのだ。
Australian Classificationでは、いちど下されたレーティング審査結果について、追加の費用や資料をもって再審査を求めることができる。そしてRed Barrelsは最終版のゲームコードと、同じく最終版のゲームを録画したビデオを提出して再審査に臨み、レーティング「R18+(18歳以上)」を取得することができたという。これにより、オーストラリア国内でも予定通り発売を迎えることができる。同国ではこれまでにも、修正版でなくとも再審査で通過するケースはいくつかあったため、そういった可能性もあるのではと見ていたが、今回の見直しはこのような凡ミスが原因だったようだ。