Ska Studiosは3月24日、『Salt and Sanctuary(ソルト アンド サンクチュアリ)』のPlayStation Vita版(以下、PSVita版)を3月28日に欧米で発売すると発表した。日本での発売も近日中に予定されている。
本作の舞台は、数世紀にわたる戦乱の末、ようやく平和の兆しが見えてきた世界。主人公は、異国と同盟を結ぶために政略結婚をする王女の護衛としてその船旅に同行する。ある夜、王女を狙う謎の敵襲に遭い、抵抗むなしく船は沈没してしまう。強大な敵になす術なかった主人公は、目が覚めるとどこかの島にひとり流れ着いていた。王女を失うことは、世界がより深い闇に包まれることを意味する。ここから王女を探す長い旅が始まる。
本作は2DのアクションRPGで、『The Dishwasher』シリーズなどSka Studiosの過去作と同じくダークな手描きグラフィックが特徴だ。“ソウルライク”なゲームを目指して開発が始まり、結果2D版『ダークソウル』と評されるようになった。ゲームを始める際には、まず主人公の性別や容姿、また職業や出身地などを設定する。職業によって初期装備が異なり、出身地によって顔の見た目(人種)が変化する。
ゲームでは上下左右に広がる広大なマップを進み、敵を倒しながら探索できる範囲を広げていく。敵を倒すとお金とソルト(塩)を落とし、セーブポイントでもある拠点のサンクチュアリ(聖なる場所という意味)で一定量のソルトを捧げるとレベルアップする(HPの上限が増える)。ここでは鍛冶屋を呼んで装備品を購入することもできる。また本作にはスキルツリーが用意されており、レベルアップ時に得られるアイテムを消費すると新たなスキルがアンロックされる。本作では敵が非常に強力で、殺されると保有ソルトをすべて失ってしまう。蘇生後にふたたびその敵を探し出して倒すと、失ったソルトを取り戻すことができるが、2度目のチャンスは無いためキャラクターの強化など事前の準備が重要だ。
道中にはボトルが落ちていることがあり、調べるとメッセージが表示される。これはほかのプレイヤーが残したメッセージで、オンラインで共有されている。特に意味のない言葉もあれば、落ちている場所の付近に関連した情報が記されていることもあり、アイテムを使うことでプレイヤーも見知らぬ誰かのためにメッセージを残すことができる。
今回の移植は、『Octodad: Dadliest Catch』や『Axiom Verge』などのPSVita版や、『Stardew Valley』などのコンソールへの移植を担当したSickhead Gamesがおこなっている。Ska StudiosはHUDやカメラ、エフェクトなどの調整に手を貸したものの、基本的には実績ある同スタジオに任せ、2014年の本作の発表時に約束されていたPSVita版がようやく完成した。PC/PlayStation 4版との違いはこういった細かな調整のほかに、協力プレイに非対応であることと、フレームレートの上限が30fpsに抑えられていることが挙げられる。なお、本作のPlayStation 4版を購入済みのユーザーは、クロスバイが適用されて無料でPSVita版を入手可能だ。