カナダの独立系開発スタジオ「Red Barrels」は、オーストラリアにおける『Outlast 2』の発禁処分が取り下げられ、同国にてリリースの目処がたったことを発表した。
オーストラリア国内では、流通するエンターテイメント作品を政府機関の「Australian Classification」がレーティングしており、先日『Outlast 2』は事実上の発売禁止処分となる「Refused Classification(分類拒否)」とされていたことが明らかとなっていた(参考記事)。今回の発表とオーストラリアのレーティングボードによれば、『Outlast 2』は「R18+(18歳以上)」の区分にて、修正などは施されずに同国にて販売されることが明らかにされている。
オーストラリア国内では有害コンテンツへの対策を積極的におこなっており、英語圏では一般的に流通しているようなタイトルでも、暴力や性的な表現が強ければ分類拒否とされる事例が多い。ただし近年では「R18+」区分が新設されるなど、徐々にそういったコンテンツも許容しようと動きつつあるようにも見える。また今回の件に関しては、同国の野党オーストラリア自由民主党の元老院議員David Leyonhjelm氏が、「ビデオゲームは誰かを傷つけたりはしない」と、「Australian Classification」の検閲姿勢を批判していた背景もある。分類拒否から数日で販売が認可された経緯には、この動きも影響がありそうだ。