「RPGツクール」シリーズが全世界累計100万本を突破。Steamにて『RPGツクール MV』などシリーズ作が60パーセントオフにてセール中


株式会社KADOKAWAは、同社の「RPGツクール」シリーズが全世界累計100万本を突破したことを発表した。ミリオン達成を記念し、シリーズ最新作である『RPGツクール MV』が3月25日まで60パーセントオフの3192円にて購入可能、ほか過去作や素材集なども最大75パーセントオフにて販売されている。

「RPGツクール」は、プログラミング知識がなくともさまざまな素材や数値を設定するだけでロールプレイングゲームが作れてしまうゲーム開発ソフトウェアだ。1990年にMSX向けに販売された『RPGコンストラクションツール Dante』を皮切りに、PCや家庭用ゲーム機に向けて長年販売され続けてきた。国内では特にフリーゲームの制作に使用される例が多く、AUTOMATONでも過去に記事にした『殺戮の天使』『ゆめにっき』のほか有名作ならば『青鬼』『Ib』など、独自の「RPGツクール」シーンが築かれている(参考記事: 殺戮の天使レビューゆめにっきコラム)。

今回セール対象の1つとなっている『RPGツクールMV』は2015年12月に発売されたタイトルで、シリーズで初めてとなるマルチデバイスへの出力に対応。Windows/Mac/OSXに加え、iOS/AndroidやHTML5形式にも対応している。このほかJavaScriptでも開発が可能な点や、前作比2倍となる素材量なども特徴だ。一方でシリーズでは比較的初心者向けとされている「RPGツクールVX Ace」も60パーセントオフの2792円で購入可能であり、今回のセールを機に「RPGツクール」に入門するつもりのユーザーは、どちらを買うべきか吟味するといいだろう。

「RPG Maker VX Ace」

なお今回のミリオンセールに合わせて、オリジナルのタイルセット画像を簡単に作ることができる『RPGツクールMV』拡張ツール「SAKAN」の販売も開始されており、こちらはツクール公式ストアSteamを通じて2980円(税込)にて購入することが可能だ。また本体はバージョン1.4.0へとアップデートされており、チュートリアル機能(β)や「RPGツクールMVツクール」との連動機能が追加。エディターがLinuxに対応し、Windows版やMac版で制作したゲームもLinux向けにデプロイメントできるようになっている。これに加えて、公式サイトでは記念無料素材セットの配布も実施されているので、気になるユーザーは早目にチェックしておこう。