パーツを組み合わせて「自作PC」を完成させる『PC Building Simulator』プレアルファ版が公開中
個人クリエイターのClaudiu氏は『PC Building Simulator』のプレアルファ版をitch.ioにて公開した。購入価格はユーザーが自由に指定できる“Name your own price”形式を採用している。サイトが重い場合は、氏のブログからもダウンロードできる。
『PC Building Simulator』はその名のとおり、パーツを組み合わせて自作PCを完成させるシミュレーターゲームだ。以前弊誌では、同様に自作をテーマとして扱った『Computer Repair Simulator』を紹介したが、そちらは配線の調整や金具の取り付けなど、本格的なPCメンテナンスを扱っていることに対し、『PC Building Simulator』はPCパーツをパズル感覚で気軽にはめこんでいくカジュアルな作品となっている。
プレアルファ版ではチュートリアルがプレイできる。しばらく遊んでみたが、確かにPCを自作していく楽しみの一端が味わえる作品に仕上げられている印象だ。用意されているPCケースにスペーサーを挿し込み、マザーボードをセットしていく。次にCPUを設置し、金属レバーで固定し、CPUクーラーをとりつける。このような流れで自作PCを完成させていく。
キーボードのIキーでインベントリを開き、PCパーツを選び、設置する場所へマウスカーソルを近づけると、パーツがすっぽりとセットされる。実際のPCパーツの設置の大変さをあざ笑うかのようにお手軽だ。しかし、何もないケースにパーツをはめ込んでいくという楽しさは、まさに自作の感覚を再現している。さらに本作のPCパーツは、実在のメーカーのものが登場し、さらに3Dモデルを採用しているので没入感が高い。NVIDIA GeForceかAMD Radeonか、どちらのビデオカードのメーカーを選ぶかという楽しみ方もできる。現段階では実装されていないようだが、インターフェイスを見る限り、自分のPCを自作する以外にも、限られた予算で他人のPCを組むといったミッションが用意されそうだ。
自作PCを完成させる楽しさを伝えたいというClaudiu氏の思いから開発が始まった『PC Building Simulator』。ゲームとして楽しいだけでなく、実際にPCを自作してみたいユーザーの助けになるようなタイトルを目指すとのこと。まだまだ開発は初期段階のようであるが、すでに面白さのコアの部分はできているようなので、続報に期待したい。