360度無重力シューター『Descent』の精神的続編『Overload』がSteam早期アクセス販売開始


360度、上下左右および前後に回旋しながら移動する無重力シューター『Overload』の早期アクセス販売が開始された。対象プラットフォームはPC/Mac/Linux(Steam)で、販売価格は2480円。VRモードではHTC Vive/Oculus Riftに対応している。

開発元のRevival Productionsは、オリジナルの『Descent』シリーズを送り出したParallax Softwareの共同創設者Matt Toschlog氏とMike Kulas氏が設立した新スタジオである。『Descent』シリーズのサウンドトラックを手がけたAllister Brimble氏とDan Wentz氏もプロジェクトに参加している。

1995年に発売された『Descent』は、3D空間上での6DoF(Six Degrees of Freedom)動作を実現したオールドスクールなFPSシリーズである。プレイヤーは小型の宇宙戦闘機を操作し、ウィルスに感染し暴走したロボットを破壊しながら、地球外惑星の鉱山で捕らわれの身となった作業員を救出。鉱山基地のリアクターを爆破し、時間内に脱出する。『Overload』は『Descent』シリーズの精神的続編であり、ストーリーミッションの基本的な流れは変わらない。ルーツに忠実でありながらも、現代の技術により洗練されたゲーム体験を目指している。さらにVRヘッドセットを装着すれば、方向感覚をくるわせる三半規管破壊ゲームとしての威力は倍増するだろう。

早期アクセス版のリリース時点では、チャレンジモード用の4ステージと、キャンペーンモードの雰囲気をつかめるサンプルステージがプレイ可能となっている。チャレンジモードとは、ウェーブ形式で押し寄せるドローンを、自機が破壊される前に何機撃破できるかリーダーボードで競い合うモードだ。早期アクセス中はチャレンジモードを完成させることに注力される。メイン・サブウェポンおよび敵機の種類も定期アップデートにより増えていく。キャンペーンモードについては、正式リリース時に15ステージ超のものが実装される予定だ。

なお『Descent』シリーズの続編(正確には前日譚)として2015年10月にSteamでの早期アクセス販売を開始した『Descent: Underground』(開発元:Descendent Studios)も引き続き開発が進んでいる。シングルプレイ中心の『Overload』に対し、『Descent: Underground』は販売開始以来マルチプレイモードをメインコンテンツとして据え置いている。

『Overload』の早期アクセス期間は6か月から7か月ほどを予定。2018年には無料アップデートとしてマルチプレイモードを配信するとのこと。2016年3月に公開された無料デモ版は、2017年現在のゲームプレイ・ビジュアルとマッチするよう「Playable Teaser 2.0」にアップデートされている。