ゲームプラットフォームSteamを運営するValveは、近日中にSteamレビューにおけるスコアの計測方式を変更すると発表した。今回の変更は、昨年から実施しているSteamレビューの改革における続報となっており、「お金を投じた消費者の感想を反映させ、それによってスコアの適切性を改善するため、引き続きもう少し変更を加えていく」とValveは語っている。
具体的な変更内容は、「Free Weekend」と「Steamギフト」でゲームを入手したユーザーのレビューを、スコアに含めないというもの。昨年からValveは、外部ストアで入手したキーを経由したレビューをスコアとして計測しないことが発表されていた。今回のアップデートにより、Steamレビューのスコアは「Steamでお金を払い、自分のためにゲームを購入したユーザーのレビュー」のみが反映されることになる。スコアには反映されないものの、該当タイトルを所持しているユーザーが自由にレビューを書くことができるシステムは変わらない。
Free Weekendでゲームを遊ぶユーザーのレビューは、長らく指摘されていた課題だった。Free Weekendは、毎週Steamで指定されたタイトルが、週末の数日間無料で遊べるというサービス。ゲームに金銭的な対価を払っておらず、かつ数日という限定した環境のなかでプレイしたユーザーのレビューが、スコアの一部として計測されるシステムに、疑問の声があげられていた。
前述したように、Valveは昨年から精力的にSteamレビューの改善を続けている。そうした影響からか入手用途が不明なキーのレビューが減っており、良い兆しを見せている。しかし一方で、今度はユーザーではなく開発者がSteamレビューを悪用するケースも生まれ始めている。「Steamレビューは正しい評価が反映されるべき場所」と語るValveの、終わりなき試行錯誤は続くだろう。