VRで戦場を見渡しながら自軍を指揮、RTSとMOBAが融合した『Air Mech Commando』Steamにて配信開始
Carbon GamesによるVR対応リアル・タイム・ストラテジー『AirMech Commando』のHTC Vive版(Steam)が3月9日にリリースされた。リリース済みのOculus Rift版とのクラスプラットフォーム対戦にも対応している。HTC Vive版の定価は1980円。対象プラットフォームはPCとなっている。
本作はHTC Viveのルームスケールモードに対応しており、上空からフィールドを見下ろしながらユニットの生産や移動ルートを指示していく。ここまでは通常のRTSゲームらしい操作感であるが、本作の特徴としてプレイヤーは戦場に降り立ち、ヒーローユニットである「AirMech」を直接操作することも可能だ。
『AirMech Commando』は2012年にリリースされた基本プレイ無料タイトル『AirMech』をVR向けに開発したもので、オリジナルとは異なりゲーム内課金制度を採用していない。また非VR向けタイトルである『AirMech』のプレイヤーとは対戦できない。本作のルーツをさらに遡ると、『AirMech』はメガドライブ時代に発売された『ヘルツォーク・ツヴァイ』からの影響を強く感じる作品でもある。
プレイヤーは各種ユニットを生産し、移動先や攻撃対象を指示しながら敵プレイヤーの本拠地を破壊することが目的となる。マップ上には中立基地が複数配置されており、それらを占拠することで資金源を増やすことができる。戦わせるユニットの相性や、どこに兵力を集中させるかといった戦術を考えることが基本となるが、VR対応の作品だけあって、視覚情報としてゲーム内アバターを通じて各プレイヤーの頭の動きを確認できる。
ヒーローユニットである「AirMech」は地上または飛空ユニットに変形可能。直接操作時には一人称視点ではなく、RTS操作時と同じく上空からの斜め見下ろし視点で動かすことになる。VRならではの迫力は一人称視点の方が活きるかもしれないが、一人称視点に切り替わると戦況を把握できなくなるため、RTSとしては見下ろし視点がベターだろう。
「AirMech」は9種類、そのほか生産できる兵器ユニットは60種類におよぶ。ソロプレイ、Co-op、PvPモードが用意されており、戦場となるマップは13種類。「AirMech」のスキンやコスメアイテムはF2Pであったオリジナルの『AirMech』とは異なり、無償ゲーム内通貨だけで揃えることが可能だ。