『No Man’s Sky』を手がけたHello GamesのSean Murray氏はGDCのセッション内で、「Hello Labs」を設立したことを発表した。IGNやArs Technicaがその内容を報じている。Hello Labsは、『No Man’s Sky』の代名詞ともいえる「プロシージャル生成」や、それに相応する実験的なシステムの導入を目指すインディーデベロッパーを支援するファンド。すでに複数のプロジェクトの支援が進行しており、そのうちのひとつは本格的な開発へ発展しているとのこと。
同セッションでMurray氏は『No Man’s Sky』のプロシージャル生成の誕生の秘話を明かしている。Hello Gamesは『Joe Danger』シリーズを手がけるなどし、キャリアを積んできた。しかし『No Man’s Sky』の開発中に資金もスタッフも足りなくなってしまったのだという。そこで開発チームはプロシージャル生成の導入を決意。その結果、少ないファイルサイズで広大な宇宙を作成できるようになったようだ。
『No Man’s Sky』は注目を浴びるタイトルであったものの、コンテンツ不足からユーザーから厳しい批判を受けていた。昨年11月に建築要素を導入する無料の大型アップデートを配信し、現在も開発に取り組んでいるが、Murray氏はゲームの発売後から沈黙を貫いており、なかば雲隠れ状態にあったが、、今回のセッションで久々にメディアの前へ登場した。依然としてMurray氏を中心としたスタジオメンバーは多くを語らないが、無料のアップデートやこうしたファンディングの設立はHello Gamesなりのメッセージなのかもしれない。