沈没したタイタニックをVRで訪ねる『Titanic VR』Kickstarterで開発資金獲得に成功、PC/PS4向けに年内発売へ

Immersive VR Educationは3月3日、『Titanic VR』の開発資金を募るKickstarterキャンペーンの終了を報告した。最終的に初期目標の5万ポンド(約700万円)を超える5万7095ポンド(約802万円)をあつめることに成功した。

Immersive VR Educationは3月3日、『Titanic VR』の開発資金を募るKickstarterキャンペーンの終了を報告した。最終的に初期目標の5万ポンド(約700万円)を超える5万7095ポンド(約802万円)をあつめることに成功した。本作についてはKickstarterキャンペーン開始時にも紹介したが、映画などでよく知られる豪華客船「タイタニック(RMS Titanic)」について学び、体験することができるVR対応ゲームだ。

ゲームでは1912年に北大西洋上での事故で沈没し、いまもその海底に眠るタイタニックを再現。プレイヤーは無人潜水機を操作して、その現場を訪れることができる。ゲームモードには海洋考古学を教える大学の准教授と、その教え子による実地調査を追うストーリーモードと、自由にタイタニックを探索することができるサンドボックスモード、そしてプレイヤーの操作を必要としないツアーモードが収録される。また本作の発売後には、氷山に衝突して沈没に至るまでの当時の様子を生存者の証言や綿密な調査に基づいて再現し、それをタイタニック船内で乗客の目線で体験できるゲームモードの追加が予定されている。

Kickstarterキャンペーン中には、タイタニックの外観や内部をどのようにして再現しているのかが追加説明されていた。彼らによると、その制作は当時の設計図や、これまでにおこなわれた潜水調査の写真や映像記録をもとにしているという。また、タイタニックのドキュメンタリーを制作したナショナルジオグラフィックの資料もライセンスを受けた上で利用している。ただし、現在においてもタイタニックのすべてが資料化されているわけではないので、足りない部分はその場所にあるべきものを考察し、再現するようにしているとのこと。まだ開発中のものではあるが、その成果が上に掲載した動画だ。

Kickstarterではマルチプレイモードの実装などのストレッチゴールも用意されていたが、残念ながらいずれも達成することはできなかった。しかし、無事初期目標金額を達成したことによって本作の開発は続行され、PC/PlayStation 4向けに2017年11月に発売される予定だ。HTC Vive/Oculus Rift/PlayStation VRでのプレイに対応するが、本作はVR専用ゲームではないためVRヘッドセットがなくてもプレイ可能。なおSteamでは本作の体験版が無料配信されているので、興味のある方は試してみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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