Humble Storeにて『INSIDE』『Stardew Valley』などIGFノミネート作品のセールが実施中。最大66%オフ

Humble Storeにて、「Independent Games Festival」(以下、IGF)ノミネート作品の大型セールが開催されている。セール期間は3月4日午前3時頃まで。セールスの5%はWikipediaを運営するWikimedia Foundation Inc. に寄付される。

Humble Storeにて、「Independent Games Festival」(以下、IGF)ノミネート作品の大型セールが開催されている。セール期間は3月4日午前3時頃まで。セールスの5%はWikipediaを運営するWikimedia Foundation Inc. に寄付される。

IGFは年次で開催されているインディーデベロッパー向けの祭典である。今年の開催地は米国カリフォルニア州サンフランシスコ。受賞作品の発表は「Game Developers Choice Awards」と同じく現地時間の3月1日であり、エントリーおよびノミネート作品はいずれも小規模のインディーズタイトルに限られている。

3部門ノミネートの『INSIDE

※以下、各リンクは弊誌の参考記事

大賞に相当する「Seumas McNally Grand Prize」のノミネート作品は、『INSIDE』『Hyper Light Drifter』『Stardew Valley』『Quadrilateral Cowboy』『Overcooked』『Event[0]』の6つ。Humble Storeでのセール対象となるのは、『Quadrilateral Cowboy』以外の5作品である。

『INSIDE』(33%オフ、13.39ドル)は、同日開催の「Game Developers Choice Awards」でも複数部門でノミネートされているほか、2月24日に開催された「D.I.C.E Awards」では3部門で受賞している。インディーズという括りにとどまらない高評価のパズル・アクションゲームである。言語的情報に頼らないストーリー・テリングと、解釈の余地を残した展開・結末により、プレイヤーを独自の世界観へと引きずりこんでいく。

『Hyper Light Drifter』(40%オフ、11.99ドル)は2Dゼルダシリーズへのオマージュ、想像力を掻き立てるピクセルアート、そして同じく言語情報を用いないストーリー・テリングにより多くのフォロワーを生み出しつつある。『Event[0]』(30%オフ、13.99ドル)はキーボードを使ったタイピングによりAIと対話するSF作品。前述の2作とは異なり、プレイヤーから言葉を能動的に引き出すことで物語を前に進めていく。また初期『牧場物語』シリーズに影響を受けた『Stardew Valley』(25%オフ、11.24ドル)はもちろんのこと、最大4人の協力プレイが醍醐味の調理ゲーム『Overcooked』(33%オフ、11.38ドル)もCo-op作品として高く評価されている。

『Quadrilateral Cowboy』のBrendon Chung氏から影響を受けた独特の映像手法、そして現実と夢の線引きを曖昧にする物語によりユーザ評価が割れた『Virginia』

そのほか、6部門中(学生部門を除く)4部門でノミネートされたミステリーアドベンチャー『Virginia』(40%オフ、5.99ドル)、ビジュアルアートとサウンド部門でノミネートされたサバイバルゲーム『The Flame in the Flood』(50%オフ、7.49ドル)、イラン革命を描いたアクションアドベンチャー『1979 Revolution: Black Friday』(60%オフ、4.79ドル)、近未来の監視社会をテーマとした『Orwell』(25%オフ、7.49ドル)、倒錯したエロスを込めたビジュアルノベル『Ladykiller in a Bind』(20%オフ、23.99ドル)など、小規模プロジェクトならではの意欲作が揃っている。

ポイント&クリックアドベンチャー好きであればHonorable Mentionsにあがっている『Dropsy』(66%オフ、3.39ドル)も捨てがたい。こちらも言語情報に頼らない作品である。プレイヤーが操作するのは、不気味だがどこか可愛らしいピエロ。はじめは皆に毛嫌いされているが、人々や動物の悩みごとを解決することで徐々に存在を受け入れてもらい、いつしか街の住民みんなとハグしあえる仲になっていく。

『Dropsy』

いずれも海外インディーズであるが、言葉の壁を感じずに遊べる作品も多い。セール内容をチェックしておいて損はないだろう。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

記事本文: 1953