Funcomは2月27日、2016年度第4四半期の業績を報告し、その中でオープンワールド・サバイバルゲーム『Conan Exiles』の売り上げが、現在までに48万本を突破していると発表した。本作は今年1月31日にSteamで早期アクセス販売を開始し、発売初週で32万本を突破しており、それから20日ほどでさらに約16万本を上積みした形だ。発売直後には、予想外に殺到したプレイヤー数に対応するため、公式サーバーの一時停止と管理パートナーの変更も余儀なくされた。
同社は第3四半期の業績報告の中で、本作のPC版の12か月での売り上げ目標を48万7000本としていたが、わずか1か月で達成する勢いだ。また本作の直接的な開発コスト約450万ドルはすでに発売初週で回収しており、これは同社の近作では記録的な早さだという。
本作のSteamでの早期アクセス販売は12か月間ほどを予定しており、その間に正式ローンチに向けたバグの修正やコンテンツの拡充などをおこなっていく。早期アクセスでは未完成の状態でゲームを販売するため、プレイヤーから厳しい評価を受けることもままあり、実際本作のSteamでのレビューは69パーセントが好評とする“賛否両論”という現状だ。同社は現在までに大小含め18回のアップデートを配信しており、そのスピードは今後開発体制の見直しを通じてテンポアップしていくとしている。また『Rust』や『ARK: Survival Evolved』といった同様のジャンルのタイトルの成績を例に挙げ、このジャンルでは息の長い売り上げを見込めることに加えて、アップデートやセール、またコンソール版の発売でさらなる上積みを期待できるとして投資家に理解を求めている。
Funcomは本作について、これから2018年前半にかけて500万~1000万ドル規模の追加投資をおこない、各種アップデートはもちろんマーケティングなどを強化していく。今後は早期アクセスにあたるGame Previewとして今春発売予定のXbox One版や、その後に予定しているPlayStation 4版のサポートにも注力していく方針だ。また正式ローンチを迎えた後には、現在はおこなっていないDLCの販売も検討している。
今回の業績報告の中では、本作が幅広いメディアから3000本以上の記事に取り上げられたことや、本作を扱ったYouTube動画での総再生回数は3000万回以上、さらにTwitchにおいては17万人の同時視聴者数を達成したことも報告している。またソーシャルメディ上においては本作のキャラクターエディット時の「ある設定スライダー」などが“バズった”として、ボカし入りの写真をプレゼンテーション用スライドに付けて紹介している。AUTOMATONでは本作のレビューを掲載しているほか、その設定スライダーについても深く迫っているので、合わせてチェックされたい。