Gearbox Publishingは2月27日、『Bulletstorm: Full Clip Edition』のストーリーを紹介する最新トレイラーを公開した。本作はPeople Can Flyが開発し、2011年にElectronic ArtsがPC/PlayStation 3/Xbox 360向けに発売した“フルボッコ系”FPSタイトル『Bulletstorm』のリマスター版だ。どのように痛めつけて敵を倒したかによって経験値が溜まりレベルアップする「スキルショットポイント」システムを採用するユニークなタイトルである。
本作のストーリーは、アメコミのMarvel Comicsなどで数多くの実績を持ち評価の高いRick Remender氏が書き下ろしている。その舞台はいまから500年後。主人公のグレイや相棒のイシらが所属するデッド・エコー部隊は、軍の指揮官であり直属の上官ジェネラル・サラノから、たびたび暗殺の仕事を命じられていた。命令通り仕事をこなしていたグレイたちだったが、ある日ブライス・ノヴァクなる人物を暗殺した際、彼を含め対象は無実の一般人だったことに気がつき、サラノの戦争犯罪に加担させられていたことを知る。反抗したグレイたちは軍を飛び出し、追われる身となった。
それから10年後、サラノが指揮する戦艦ユリシーズを偶然発見したグレイは復讐心に火が点き、無謀にも小さな宇宙船で戦いを挑む。案の定返り討ちに合って近くの惑星に墜落したものの、ユリシーズも損傷を受けて同じ惑星に不時着する結果となった。そこはかつてパラダイスとして栄えた惑星ステージア。いまは文明は滅びモンスターが巣食う廃墟と化していた。グレイたちはサラノへの復讐を果たし、この惑星から脱出するため歩みを進める。その旅の途中ではトリシカ・ノヴァクと名乗る女性に出会うことにもなり、物語は深みを増してゆく。
リマスター版となる本作では各種3Dモデルのポリゴン数を増やし、高解像度化とフレームレート向上をおこなっている(PC/PlayStation 4 Proにおいては4K解像度をサポート)。また、オリジナル版向けに配信されていたDLCをすべて収録した上で、武器やスキルショットが最初からすべて使用可能な2周目キャンペーンモード(過剰殺戮作戦モード)が追加され、スコアベースのエコーモードには6種類のマップが新たに収録。さらに現在はGearbox Softwareが権利を所有する「Duke Nukem」が、グレイに代わってゲームに登場する「Duke Nukem’s Bulletstorm Tour」が予約特典として提供される。
『Bulletstorm: Full Clip Edition』はSteam(Windows)/PlayStation 4/Xbox One向けに4月7日発売予定(Steamでの国内発売日は4月8日)。本作は日本向けの公式サイトがすでに用意されており、マイクロソフトストアにもXbox One版が掲載されているためコンソール版の国内発売も期待されるが、現時点では正式な発表はされていない。オリジナル版はレーティングの都合上、表現の修正をおこなった上で発売されたが、その辺りについてもどのような扱いになるのか気になるところだ。