『Watch Dogs 2』の最新アップデートによりエンディングにシーン追加。続編の可能性を示唆か


Ubisoftによるオープンワールド・アクションゲーム『Watch Dogs 2』の最新アップデート1.11が配信された。今回のアップデートにより新しい無料コンテンツのほか、エンディングに新しいシーンが追加されている。

※本記事には『Watch Dogs 2』のエンディングに関するネタバレが含まれております

最新アップデート1.11は、PlayStation 4/Xbox One版では10GB、PC版では14GBほどの大型パッチである。主なアップデート内容は、無料コンテンツの追加とオンライン機能のバランス調整。また今春配信予定の有料DLC「ヒューマン・コンディション」に向けた下準備も含まれている。

無料コンテンツとしては、マップ上のロケーション、ファッションアイテム、エモートが追加された。新しいエモートは「笑う」と「嘲笑」の2つ。また「ダンス」エモートのバリエーションが増えている。これまでマーカスは1パターンのダンスしか踊れなかったが、今後はファッション・スタイルに応じて動きが変化する。ウィル・スミス主演のコメディドラマ「ベルエアのフレッシュ・プリンス」でお馴染みのカールトン・ダンスを披露することも可能だ。

そして今回のパッチノートで何より注目を浴びたのが「ナラティブ」の追加である。パッチノートには「最終ミッションの最後にちょっとした追加映像を含んだので、ゲームをクリアした方はリプレイしてみては」と記載されている。

その追加映像はエンディングの一番最後で確認することが可能だ。通常通りのエンディングが流れたあと、15秒ほどのダイアログが追加されている。謎の男性2人の会話が音声ファイルで再生されており、その内容は曖昧かつ思わせぶりである。1人の男性が訴えかけるには、デッドセックの支部や新しいハッカーグループが中東、南アフリカ、ヨーロッパなど世界各地で形成されつつあり、把握しきれない状態にある。そんな報告を受けて「わかった、電話をかけろ」「本当にいいのか?」「かけろ」というやりとりがなされる。

デッドセックは本作の主人公マーカスが所属するハッカーグループであり、その組織が世界中に波及していくという内容は本編の流れからして不自然ではない。不自然ではないが、なぜ続編の可能性を示唆するような一幕をリリース後のアップデートで追加したのか。Ubisoftは2月9日、自社タイトルのセールスに関するプレスリリースにて、『Watch Dogs 2』のセールスはローンチ時こそ予測値を下回ったが、その後に勢いづいたと述べている。エンディングシーンの追加には、「セールス不振によりシリーズが打ち止めになる」というファンの不安を払拭する狙いがあるのかもしれない。

もちろん今春配信予定の有料DLC「ヒューマン・コンディション」「ノー・コンプロマイズ」と関連してくる可能性も否定できないが、ゲーム本編のエンディングに追加クエストの伏線を仕込むとは考えづらいだろう。

なおエンディングで再生される音声ファイルの名称「51.462014, -0.112504」は英国ロンドンの座標を示していることから、続編の舞台に関する憶測も呼んでいる。