Humble Bundle社は、『The Witness』『Stardew Valley』といったゲーム・オーディオブック・デジタルブックなどを収録した「Humble Freedom Bundle」の販売を1週間の期間限定で開始した。価格は30ドルからのPWYW方式となっており、売り上げは全額チャリティとして「ACLU」「IRC」「MSF」といった組織へと寄付される。いずれも米国ドナルド・トランプ大統領の入国規制政策に批判を寄せている組織で、名前の“フリーダム”やバンドルの解説からも同大統領への抗議の姿勢を見せるバンドルとなっている。
収録作品数はすでに現時点で47作品となっており、今後も新たなコンテンツが追加される見込みとなっている。目ぼしいものを見ていくと、『The Witness』や『Stardew Valley』といった新作、さらには『Invisible』『The Stanley Parable』『Super Hexagon』といった過去の良作・名作まで定番のタイトルが収録されており、非常に豪華なラインナップだ。これらは定価で購入すれば600ドル以上は必要になるとのこと。定価39.99ドルの『The Witness』だけでも十分にもとが取れているし、これからインディーゲームを遊んでみたいと考えているユーザーにもピッタリだろう。なお現時点では最低金額である30ドルを支払えばすべてのコンテンツが入手可能で、“平均支払い額以上”といったラインは今回は存在しない模様である。
冒頭でも述べたように、寄付先としては「アメリカ自由人権協会(ACLU)」「ユダヤ人救出委員会(IRC)」「国境なき医師団(MSF)」の3つが挙げられており、いずれもトランプ大統領の入国規制に関する大統領令に公式サイト上で抗議を示している組織となっている。1月27日、トランプ大統領はイスラム圏7か国からの入国を禁止する大統領令を発しており、ゲーム業界でも世界中の企業や開発者らが抗議の意を示している(参考記事)。なお今回の売り上げにプラスして、Humble Bundle社からも30万ドルの寄付金が寄せられている予定となっている。
【UPDATE 2017/2/14 7:45】 Humble Bundle社の寄付金などに関して、文章を一部加筆・修正しました。