『GTA V』発売から3年で累計出荷数が7500万本を突破、なおも昨年の最多セールスで6位の快挙


Take-Two Interactiveは現地時間で7日、全世界における『Grand Theft Auto V』(以下、GTA V)の累計出荷数が7500万本を超えたことを、2016年度における第3四半期の営業報告会議にて明らかにした。同作は昨年11月の段階で7000万本を出荷したことが報告されていたことから、この短期間でさらに500万本を売りに出したことになる。また、昨年の累計販売本数は前年の記録をわずかに上回っており、発売から3年が経過しているにも関わらず2016年もっとも売れたゲームの6番目に食い込んだ。累計出荷数7500万本という数字は、ゲーム史上4番目の快挙である。

 

「GTA Online」がセールス増加に大貢献

『GTA V』は、2013年9月にRockstar GamesからPlayStation 3/Xbox 360向けに発売されたアクションアドベンチャーゲーム。その後、次世代機向けにグラフィックやコンテンツにアップグレードが施され、翌年11月にPlayStation 4/Xbox One版が、2015年4月にはPC版がリリースされた。オープンワールドで描かれる広大なマップとシリーズ屈指の自由なゲーム性が高く評価され、“24時間でもっとも売れたビデオゲーム”を含む計7つのギネス世界記録を樹立したことでも脚光を浴びた。最初の発売から3年以上が経過した現在も人気は衰えず、Steamではもっともプレイヤー数が多いゲームの3位に君臨し続けている。

業界メディアPolygonによると、『GTA V』の累計出荷本数は昨年11月の段階で7000万本を突破していた。つまり過去3か月間だけで500万本を追加で出荷したことになる。ちなみに昨年全体では1500万本。この数字はすべてのプラットフォームを対象にした2016年売上げランキングの第6位にあたると、リサーチ企業NPDグループのデータが示している。また、VG247の報告では、2016年の累計販売本数が前年の数字をわずかに上回っていたことが判明している。ちなみに累計出荷数7500万本という数字は、8278万本を記録した『Wii Sports』に次いでゲーム史上4番目の快挙だという。

こうした背景には、ローンチから4年目に突入した昨年12月に同作最多となるプレイヤー数を記録したオンラインコンテンツ「GTA Online」の存在がある。自分のオリジナルキャラクターを作成して、他のプレイヤーと一緒にミションが楽しめるマルチプレイモードで、サービス開始から3年が経過した現在も頻繁にアップデートが配信されている。また、YouTubeやTwitchといった動画配信サイトでも常に人気のコンテンツであり、プレイヤー人口の維持と売上の増加に一役買っていると考えられる。なお、『GTA V』プレイヤーによる出費額はゲーム本編よりもオンラインモードの方が多いと言われており、こうした状況にTake-Two Interactiveは2017年度の収益がさらに増加することに期待を寄せている。