米国のエンターテイメントソフトウェア協会(以下、ESA)は、今年6月に主催するコンピュータゲーム見本市「E3 2017」について、一般ユーザーも参加可能であることを明らかにした。一般ユーザー向けの有料コンシューマーパスが2月13日から販売される予定となっている。
Welcome back, consumers. Consumer passes go on sale Feb. 13. https://t.co/upcqHeX3V7 #E32017 #E3isComing pic.twitter.com/exwi9PgiD4
— E3 (@E3) February 8, 2017
海外メディアIGNやGameSpotが報じたところによれば、コンシューマーパスの価格は249ドルとなり、2月13日から販売される最初の1000枚は早期ディスカウントとして149ドルで販売される。合計枚数は1万5000枚とのこと。高額に見えるかもしれないが、E3は3日間にわたり開催されるため、1日80ドルほどと考えれば妥当な価格だろう。パス所有者は展示フロアや各種パネル、またESAとGeoff Keighley氏が行うという複数のイベント・ディスカッションに参加可能だ。後者のイベント・ディスカッションの詳細は後日発表されるという。
E3は例年、商業関係者やプレス向けに開催されてきたイベントで、一般ユーザーが参加可能になるのは第1回が開催された1995年からの22年間で初のこととなる。とはいえ昨年のE3 2016の時点で、Electronic ArtsはE3への出展を取りやめファン向けの「EA Play」を独自開催、またESA自身も一般ユーザー向けの併設イベント「E3 Live」を実施していた。「E3 Live」は無料でチケットが配布され、2万人以上のユーザーが参加していたことがESAより明らかにされている。ほかにもリアルタイム中継されるプレスカンファレンスなど、以前からE3はユーザー向けの情報発信という側面が強くなっており、主催のESAがその流れに対して大きな動きを見せたかたちだ。20余年の歴史のなかで、世界最大のゲーム見本市は大きな転換期を迎えたといえるだろう。