宮本茂氏が手がけるWii U向けタイトル『Project Giant』はキャンセルへ。発売予定リストから消え、任天堂も認める


任天堂はWii U向けタイトル『Project Giant』の開発をキャンセルしたと複数の海外メディアを通じて発表した。同社は2月1日に第3四半期決算説明会を実施、公開された質疑応答では3月3日に発売される新型ハード「Nintendo Switch」が話題の中心となっていたが、資料内の「発売予表リスト」に長い間居座り続けていた「Project Giant」の名前がなくなっていることに気が付いた人もいただろう。

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「Project Giant」は、のちに『スターフォックス ガード』としてリリースされる「Project Guard」とともにWii U向けに発表されていたタイトルだ。モーションコントロールによって巨大なロボットを操作し敵と対戦する内容で、E3 2014ではプレイアブルデモも出展されていた(参考映像)。先日、ニンテンドーオブアメリカのレジー・フィザメイ社長は『ゼルダの伝説 ブレスオブ ザ ワイルド』が最後のWii Uタイトルになると発表し、同作の行方が危ぶまれていたが、GameSpotPolygonの取材により今後リリースされないことが明らかになった。

一部では期待を集めていたタイトルであるだけに、今回の結果は残念であるといえるだろう。しかし、モーションコントロールで腕を操作し敵と対戦するといったシステムは、Nintendo Switch向けに発売される『ARMS』になんらかの形で継承されていることも考えられる。『スターフォックス ゼロ』にもさまざまなロボットが登場しており、ロボットのデザインや演出に生かされている可能性もある。「Project Giant」がなんらかの形で今後のタイトルに継承されていくことを祈ろう。