昨年11月、ディスカバリーアップデートによりストアなどのデザインを大幅に変更したValveのゲーム配信プラットフォーム「Steam」。さらに先日アップデートされたベータ版から、UI関連のデータが発掘され、既存のUIを大幅に変更したクライアントの画像が確認されている。
このデータを発掘したのは、Steamクライアントのデータを解析している非公式サイト「Steam Database」で、報告によれば“steamui”と名付けられたフォルダからイメージ複数枚が先日のベータ版アップデートで追加されていたという(現在はアップデートを通じて削除済み)。クライアントの新UIとも見受けられるこれらの画像だが、特に1枚目のUI上段には「アプリ」「コミック」「テレビ」「映画」「音楽」といった名前が並んでおり、現在はサブコンテンツ程度にされているゲーム以外のコンテンツを強く押し出すデザインであることがわかる。
今回発見されたのは画像のみであり、これらのイメージはデザイナーによるコンセプトかモックアップである可能性も高いという点には注意したい。ただ、Valve社内でこのようなコンセプトが検討されているかもしれないことは興味深い。すでに1か月に300本以上のゲームを飽和的にリリースしているSteamが、ほかのコンテンツ市場へと本格的に進出するのは、ビジネスとしてみれば合理的だ(参考記事)。
なお1枚目の画像にてログインしている“LethalFoot”なるユーザーは、Redditユーザーたちの調査によって実在していることが確認されている。100本以上のゲームを所有しているにも関わらずバッジが一切設定されていなかったとの情報もあり、Valve社内のテストアカウントという可能性もありそうだ。このアカウントは現在プライベート設定に変更されている。