『Ghost Blade HD』がSteam/コンソール向けに発表。2015年にドリームキャスト向けに発売された縦スクロールSTGのHD移植


2Dreamは1月26日、Hucast Gamesが開発する縦スクロール・シューティングゲーム『Ghost Blade HD』をSteam/PlayStation 4/Xbox One/Wii U向けに発売すると発表した。本作はHucast Gamesが2015年にドリームキャスト向けに発売した『Ghost Blade』のHD移植版となる。

『Ghost Blade HD』の世界では、火星の住民を護衛するため1万年前に作られたAI「Shira」が暴走し、火星の入植地を次々に攻撃し始めた。いわば「Evil Shira」となったAIに対抗する術を持たない火星の人々は地球防衛軍に助けを求め、その艦隊によってEvil Shiraは破壊された。しかし事前にバックアップを宇宙に放出して“逃走”していたEvil Shiraは、廃棄されていた宇宙ステーションを乗っ取ることに成功する。これに気付いた地球防衛軍は、Evil Shiraが新たな攻撃行動を起こし、全宇宙の脅威となる前に破壊すべく、腕利きの戦闘機パイロットを送り込む。

このようなストーリーを背景にする本作は、『雷電』や『バトルガレッガ』などが登場した90年代のシューティングゲームから影響を受けており、そのサウンドトラックも当時の日本のシューティングゲームを意識したスタイルとなっている。ゲームの難易度はイージー・ノーマル・ハードの3種類が用意され、プレイヤーは武器のタイプが異なる3種類の戦闘機から選んでプレイする(難易度イージーではオートボムが有効になる)。全5ステージ収録され、それぞれの最後には巨大なボスが待ち受けている。

オリジナルのドリームキャスト版は480pだったが、HD移植となる本作では1080p/60fpsで描画される(Wii U版のみ720p)。ゲームは2人でのオフライン協力プレイにも対応。ゲームモードにはプラクティスモードやスコアアタックモードも用意され、オンラインランキングでほかのプレイヤーと競うことができる。縦スクロール・シューティングであるため通常は画面左右の余白にはスコアやイラストなどが表示されるが、ディスプレイを縦に据えてゲーム画面を全画面表示させる縦画面モードも用意される。

2001年にその歴史を終えたドリームキャストだが、MIL-CD再生機能を使うことで自作ソフトを動作させることができたため、その後もインディーデベロッパーによる新作が細々とリリースされていた(もちろんセガ非公認だが)。本作のオリジナル版である『Ghost Blade』もそのひとつだったが、よりプレイしやすいプラットフォームへの移植を待っていたシューターも多いのではないだろうか。

『Ghost Blade HD』は北米および欧州で2月発売予定(Hucast Gamesが一時2月28日とTwitter上で発表していたが、その後削除している)。価格は9.99ドル。気になる国内発売について2Dreamに確認したところ、日本はビジネス上カバーしていないため各コンソール版については今のところ予定していないという。しかしSteamでは購入可能になるとのことだ。