アフリカ、世紀末、野生、SF、そしてメカ犬…。独自の世界観を壮大に描くアドベンチャーゲーム『Beautiful Desolation』が本格始動

 

「The Brotherhood」は、新作ゲーム『Beautiful Desolation』のKickstarterキャンペーンをスタートした。初期目標額は12万ドルとされており、現在すでに5万3000ドル以上が集まっている。キャンペーンの期日は2月19日まで。

『Beautiful Desolation』は、昨年9月に正式発表されたアドベンチャーゲームだ(参考記事)。「The Brotherhood」は高評価を得たホラーゲーム『Stasis』の開発元で、本作でもオールドクラシックなポイント&クリックスタイルが採用されている。プレイヤーはマウスポインタでキャラクターを誘導し、物語の謎やパズルを解きながら物語を進めていくことになる。

『Beautiful Desolation』はとにかく謎の多いゲームで、前作『Stasis』のようにホラーゲームとジャンル付けできないのが困りものだ。ひとまずKickstarterにて伝えられている情報をまとめていこう。

本作では、1980年に突如「ペンローズ(Penrose)」と呼ばれるモノリスが空中に出現したifの人類史が描かれている。各国の政府機関がペンローズの所有権を主張し、合同の調査チームを送り出した結果、人類は何世紀にもわたって物理学や物質、コンピューティングの分野で飛躍的な成長を遂げた。しかしその後、人類文明は戦争および急速な技術革命にて崩壊の道を歩み、現在は世紀末な世界観が地球上に広まっている模様だ。実際にプレイするゲームの舞台は、近未来の荒廃したアフリカとなっている。

物語は2人の兄弟「マーク・レスリー」「ドン・レスリー」を中心に進んでいくようだ。マークはコンピュータに没頭する研究者、元海兵隊のドンはペンローズの警備担当として雇用を打診された人物。2人はほかの家族と共になんらかの事故に見舞われたようだ。ここに女性の声で喋る犬型ドローン「プチ(Pooch)」が加わる。

本作においては昨年9月の発表時から“タイムトラベル”の要素も示唆されており、これが本作の謎だらけの物語を解く鍵となるのかもしれない。Kickstarterのキャンペーンページでは、1980年に出現した「ペンローズ」の中枢ターミナルにてマークの署名と共に「これは私がfixする」という文章が発見されたという記述もあり、「ペンローズ」が未来から過去へと飛び越え人類史を破壊してしまったのではないかという展開も予想させる。

もちろん小難しいSF要素を抜きにしても、かつて人類が繁栄していた名残りが残るアフリカの独自の世界観は魅惑的だ。動物、SF、原住民、世紀末、そしてロボ犬とてんこもりの『Beautiful Desolation』は、2019年10月にWindows向けにリリース予定となっている。