EAのMotive Studiosを率いるJade Raymond氏は1月19日、Kim Swift氏をデザインディレクターとして同スタジオに迎え入れたことを発表した。Swift氏は2005年に手がけた『Narbacular Drop』がGabe Newell氏の目に留まりValveに入社。同作のアイデアを発展させた『Portal』や、『Left 4 Dead』シリーズの開発に携わった。
その後2009年にValveを離れAirtight Gamesに加入。クリエイティブ・ディレクターとして手がけた、『Portal』のようでありながら、4つの次元を切り替えられるという特徴を持った一人称視点のパズルアクションゲーム『クウォンタム コナンドラム 超次元量子学の問題とその解法』をPC/PlayStation 3/Xbox 360向けに発売した。同タイトルではSwift氏が前面に出てプロモーションをしていたので、この時に彼女のことを知った方も多いだろう。そして2014年以降はAmazon Game Studiosに在籍し、シニアデザイナーとして未発表タイトルの開発に携わっていた。
今回の発表の中でRaymond氏は、Motive Studiosにはゲームプレイの革新と開拓によって、いくつもの発見をもたらす世界を作り出すことを求められているとし、その目標を達成するためにはSwift氏以上の人材は思いつかなかったと語る。Motive Studios公式サイトでは彼女の役割について、革新とテクノロジーによってプレイヤーの想像力を惹きつける新しいゲーム体験を作り出すと記している。Swift氏がRaymond氏に会って最初に訊いたことは「いつFrostbiteエンジンを用意してプロトタイプ開発を始められますか?」だったそうだ。
Motive Studiosは、Ubisoftで『Assassin’s Creed』シリーズなどを手がけたJade Raymond氏を迎えて2015年にカナダ・モントリオールに設立された。現在は今年発売予定の『Star Wars Battlefront』シリーズ新作をEA DICEと共同開発しているほか、『Uncharted』シリーズを手がけたAmy Hennig氏を擁するVisceral Gamesと共同開発している未発表のStar Warsタイトル、そして新規IPにも取り組んでいる。