Grinding Gear Gamesは1月18日、アクションRPG『Path of Exile』をXbox One向けに発売すると発表した。現在展開中のPC版と同じく基本プレイ無料で、2017年内のサービス開始を予定している。
本作のPC版はアルファ版、ベータ版を経て2013年に正式ローンチされた。ダークファンタジーの世界観を持つハック&スラッシュゲームで、プレイヤーは7種類のクラスから1つを選び、モンスターが巣食うWraeclastと呼ばれる大陸を探索し戦いを生き抜く。スキルツリーには1300種類以上のパッシブスキルが用意されており、キャラクター育成の自由度の高さが特徴だ。有料のコンテンツとしてはアイテム倉庫やスキンなど、キャラクターの強化に直結しないものが販売されている。
PC版ではコミュニティとの対話を欠かさず、毎月のようにパッチを配信するなど精力的に開発が続けられており、今回の発表によると総プレイヤー数は1600万人にのぼる。本作のクライアントは公式サイトとSteamで配布されており、SteamSpyによるとSteam版の総プレイヤー数は約420万人(所有者数は約630万人)で、最近の同時プレイヤー数は2~4万人ほどとなっている。
Xbox One版は、PC版に含まれるすべてのコンテンツが収録された状態でリリースされるという。その中にはAct 5が追加されるPC版向けの次期メジャーアップデート3.0.0も含まれる予定だ。将来のアップデートについても、同じコンテンツを両プラットフォームで同時に提供していくとしている。ただしXbox One版はフラスコのスロット数や一部スキルなどいくつか仕様が異なるため、クロスプラットフォームプレイには対応しない。
今回の発表によって、PC版のプレイヤーとしては今後の開発スケジュールなどへの影響が気になるところだろう。Grinding Gear GamesのCEO Chris Wilson氏によると、Xbox One版の開発は新たに雇ったスタッフで構成された別のチームがおこなっており、PC版の開発チームの規模に影響はない。逆にその開発を通じてPC版のフレームレートやロード時間、メモリ使用量などを大幅に改善させることにつながったという。その一方でゲームコンテンツに関してはなにも変更を加えておらず、Xbox One版の存在がPC版の開発方針に影響を与えることは、これまでもこれからもないと強調している。
Wilson氏はPC Invasionの問い合わせに対しても同様の回答を寄せており、さらにパッチの配信に関しては、Xbox One版の準備が多少遅れたとしても待つことなくPC版には配信していくとしている。Xbox One版への投資はPC版にも還元され、またXbox One版で得られた収益は全体のコンテンツ開発に投じられるとして、Wilson氏は懸念の払拭に努めている。