うさぎ人間が戦うアクションADV『Overgrowth』開発約7年の時を経てベータ段階へ突入、前作「Lugaru」のキャンペーンが追加へ

「Wolfire」スタジオは、開発中の3Dアクションアドベンチャーゲーム『Overgrowth』がベータ段階に突入したと発表した。

「Wolfire」スタジオは、開発中の3Dアクションアドベンチャーゲーム『Overgrowth』がベータ段階に突入したと発表した。『Overgrowth』は2008年から開発中のタイトルで、ウサギやオオカミといった獣人たちが戦う奇妙な世界観や、かろやかに飛翔しながら互いに一撃必殺の攻撃を繰り出す軽妙なアクション性で、海外ではカルト的な人気を得ている作品だ。国内ではその一撃必殺性から『ブシドーブレード』と比較されることもある。また「Wolfire」はHumble Bundleの運営者でもあり、そちらの方が知っている人は多いだろうか。

『Overgrowth』はアルファ版がSteam早期アクセスを通じて販売されてきた。今回あらたなコンテンツアップデートと共にベータ版へと移行した形だ。目玉としては前作に当たる『Lugaru』のキャンペーンモードが追加され、こちらはPhoenixゲームエンジンにて完全に再構築されている。『Lugaru』では主人公ターナーが自分の村を襲撃した者たちへの復讐を果たす物語が描かれており、ウサギ種族とオオカミ種族の政治的な陰謀に巻き込まれていくこととなる(『Overgrowth』はその後の物語を描く作品である)。

このほか『Overgrowth』のベータ版には、ローカルマルチプレイヤーモードやリアルタイムのインゲームエディタ、SUMLancherアプリケーションを通じたModの簡単な導入、ゲームプレイやビジュアルの強化が何点か盛り込まれている。Steam早期アクセス版は定価2980円となっているが、現在は1月25日まで27パーセントオフの2175円にて販売中なので、以前から気になっていた読者は今回のバージョンアップを機にチェックしてみるといいだろう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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