ブロックを組み合わせて自分だけの宇宙船をつくるF2P『Galactic Junk League』Steam早期アクセス開始


Pixel Federationが開発するF2Pのマルチプレイ型スペースコンバット『Galactic Junk League』がSteamでの早期アクセス配信を開始した。対象プラットフォームはPC/Mac。公式サイトでは昨年9月よりベータ版が公開されており、ゲームの基礎部分は完成されている。本作の魅力は、数多あるスペースコンバットの中でも自由度の高い部類に入る宇宙船のカスタマイズ機能にある。

舞台は退廃したポスト・アポカリプス宇宙。ガラクタだらけの銀河で唯一の娯楽となったのが宇宙船同士のアリーナバトルだ。宇宙船とはいっても宇宙を漂うガラクタと最先端技術を駆使した兵器・パーツを寄せ集めたジャンキーなつくりである。機体ブロックや武器・エンジンパーツを組み合わせて自分だけのマイシップを作り上げる様子は2014年にリリースされた『Robocraft』のようでもある。

宇宙船には5種類のクラスがある。初心者向けのルーキーシップからはじまり、レベル10に達すれば戦艦、フリゲート艦、巡洋艦、駆逐艦がアンロックされる。宇宙船のカスタマイズはハンガー(格納庫)より行う。宇宙船につけられるブロックは船体や武器パーツ(レーザー、ガウス砲、ロケット弾)といった通常ブロックと、特定スキルが備わった能力ブロックに分けられている。通常ブロックはCPU値を、能力ブロックはAP値を消費する。いずれもマッチをこなして機体レベルを上げれば最大値が増え、より多くのパーツを積めるようになる。

すべてのパーツは宇宙船の性能に影響する。HP、攻撃力、移動速度、エネルギー値。さらに細かくいえば旋回速度、エネルギー上限・消費量などがステータスとして存在する。すべてに優れた機体にすることはできず、どこを削るのかを考えるのに時間を費やすだろう。戦場を生き抜くには宇宙船の性能だけでなく形状にも気を配らなくてはならない。コアパーツが破壊されると機体が爆発するため、うまくコアを守りつつ、攻撃を当てにくい小型機や頑丈な大型船を組み立てる。機体をいじくりまわした結果、宇宙船ではない何かが出来上がることもある。もちろんパイロットたるプレイヤーの立ち回りやエイムスキルも試される。

カラーに限りはあるが機体のペイントも可能
カラーに限りはあるが機体のペイントも可能

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戦闘は7対7のチーム戦。20キル先取制マッチとなっている。マップ数は現時点で4種類。操作は上下左右移動、攻撃、スキル使用と覚えやすく、マッチが1回6分程度と短いためカジュアルに遊ぶことも可能だ。障害物をうまく利用して立ち回ることや、破損した部分を狙われないように旋回するといった移動の基本を押さえつつ、チームワークを活かして敵機を狙い撃つ。

『Galactic Junk League』はF2Pのタイトルであり、ゲーム内での追加課金要素として宇宙船のスキンや戦利品増加アイテムが存在する。地道にマッチを繰り返す時間がなければブーストアイテムを購入することで経験値・ジャンク(本作の通貨)稼ぎにかかる時間を短縮できる。なおゲーム開始時には初心者ブーストがかかるため宇宙船クラスをアンロックできるレベル10までは数時間でたどり着ける。

ビジュアル的には本格派スペースコンバットではないが、『Minecraft』感覚でブロックをつなぎ合わせるカスタマイズ機能は他作にはない長所である。自分だけの宇宙船をつくりたい方にはぴったりの作品だろう。