現実世界の自分と仮想世界の自分、どちらが本物なのか?サイバーパンクADV『State of Mind』がNintendo Switchで販売へ

ドイツのゲームパブリッシャーDaedalic Entertainmentは、3人称視点アドベンチャーゲーム『State of Mind』をNintendo Switch向けにリリースすると発表した。

ドイツのゲームパブリッシャーDaedalic Entertainmentは、3人称視点アドベンチャーゲーム『State of Mind』をNintendo Switch向けにリリースすると発表した。本作はE3 2016にて正式発表されたタイトルで、トレイラーで披露された魅惑的な世界観やビジュアルを覚えている人もいるのではないだろうか。すでにPC/PS4/Xbox Oneでの発売が決定しており、2017会計年度Q1にリリース予定となっている。

AUTOMATONでも昨年紹介した『State of Mind』は、2048年のベルリンを舞台としたサイバーパンク色の強いアドベンチャーゲームだ(参考記事)。物語の中心となるのは「City 5」と呼ばれる仮想都市空間で、人口や環境問題により疲弊しつつある人類は、政府の指揮によって徐々にこの仮初めのユートピアへと“データ”となって移動しつつある。

プレイヤーの分身となるのは、ジャーナリストであり一家の父親でもある「リチャード・ノーラン(Richard Nolan)」。リチャードが家族とともにCity 5へと移動しようとしたところ、何の手違いか誤ってデータが現実世界と仮想世界の両方に残されてしまう。プレイヤーは2つの世界を切り替えて2人のリチャードを操作しつつ、家族とふたたび出会わなければならない。題材としては2015年9月にリリースされた『Soma』を意識させる内容だ。

本作はUnreal Engine 4にて開発されているタイトルでもあり、Nintendo Switch上でどのように動作するのかは興味深いところだ。またドイツのパブリッシャーであるDaedalic Entertainmentは、良質なインディーゲームを多数販売しているほか、日本向けの展開にも力を入れている企業である。今後同社がNintendo Switchにさらに注力していくのか、続報に期待したい。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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