『東方憑依華 ~ Antinomy of Common Flowers.』Steamにて配信開始。東方作品がSteamへと続々
今月1月5日に、Steamにて『東方憑依華 ~ Antinomy of Common Flowers.(以下、東方憑依華)』がリリースされた。価格は2700円。また、1月11日には二次創作作品『永遠消失の幻想郷 The Disappearance Of Gensokyo(以下、永遠消失の幻想郷)』がSteamにてリリースされる。『東方憑依華』は12月に実施された「コミックマーケット93」で頒布されたばかりの最新作であり、去年10月に『東方Project』シリーズ開発者のZUN氏が配信しているラジオ番組「2軒目から始まるラジオ (第86回)」にて、Steamでの配信を予告していた。
『東方憑依華』は同人サークル「黄昏フロンティア」が手がける格闘ゲームだ。登場キャラクターらは地面に足をつけず空中で戦闘をおこなう。シリーズの特徴である弾幕を射撃攻撃として使用することでき、敵の攻撃をかいくぐりながら弾を撃ち返したり、より接近して打撃技を当てて高威力のコンボにつなげることもできる。シューティングゲームと格闘ゲームの双方の遊びかたで楽しむことが可能となっている。『東方深秘録 ~ Urban Legend in Limbo.』の流れを汲む今作は、新たにタッグ制の要素が追加された。人格が「憑依」したという設定で2人キャラクターを選び、キャラクターを切り替えながら戦うことになる。
今月1月11日にSteamにて配信予定の『永遠消失の幻想郷』は、見下ろし型の3Dアクションゲームだ。射撃や近接技で敵を倒し、ステージのゴールにいるボスを倒すことが目的となる。道中の敵は単純な攻撃を繰り出すのでスムーズに進むことができるが、ボス戦では画面を埋め尽くさん勢いの弾幕がプレイヤーを圧倒する。開発元の「MyACG Studio」の制作者は、『Dota 2』のMod作品である『Touhou Defence of the Shrines』のファンでもあり、『東方Project』をテーマとしたMobaゲームを作りたいと思ったことから、本作の開発が始まったそうだ。本作ではMoba作品の開発に必要な技術である、キャラクターの3Dグラフィックや敵AIの挙動などを実践したと語っている。日本はもちろんのこと、中国コミュニティでの評判は良く、美麗なキャラクターの3Dモーションは評価を受けている。
前述のラジオにてZUN氏は、海外のファンが国内の同人ゲームを購入することは難しいが、Steamであれば容易に遊ぶことができるようになると語っていた。今後これから、ほかの『東方Project』にまつわる二次創作ゲームもまた国産・外国産を問わずSteam上で配信されていくかもしれない。