オープンワールド・パズルアドベンチャー『RiME』PS4に加えてNintendo SwitchやPC、Xbox Oneでも発売へ


Tequila Worksは1月3日、オープンワールド・パズルアドベンチャーゲーム『RiME』を海外メディアIGNを通じて再発表した。本作は2013年にPlayStation 4独占タイトルとして初めて披露されたが、今回その対象プラットフォームにNintendo Switch/Xbox One/PCが追加されることが明らかになった。

本作の主人公は船が難破してしまい、とある島に打ちあげられた少年だ。そこはキツネやブタなどの動物しかいない無人島だが、古代遺跡のような建造物が点在している謎の土地だ。プレイヤーは少年を導き、島中に設置されたパズルを解く中で、この少年は誰なのか、なぜこの島にたったひとり流れ着いてしまったのかという、この少年の物語を知ることになる。そのパズルには光や音、視点、時間といった周囲の環境を利用したものが用意されるという。そして、この島に秘められた呪いから逃れる方法を求めて冒険をする。

本作を巡っては流出した内部資料によって、もともと『Echoes of Siren』というタイトルでXbox Oneでの発売を目指してマイクロソフトにプレゼンされていたことがVGleaksにより明らかになっていた。開発元のTequila Worksの処女作『Deadlight』は、マイクロソフトが販売元となってXbox 360向けに先行して発売していた経緯がある。結局マイクロソフトは本作のアイデアを却下し、代わってソニーが販売元となりPlayStation 4独占タイトルとして発表されることになった。

しかし、その後本作の続報が途絶えて開発状況が不安視されはじめる。そんな中、昨年3月にTequila Worksは『RiME』の権利をソニーから買い戻したと発表する。これによってPlayStation 4の独占タイトルではなくなるとの見方が出ていた。この間、同スタジオとソニーとの間でなにがあったのかは分からないが、結果的にソニーも本作への投資を見送ったことになる。昨年12月にはブラジルでのレーティング審査結果によって本作のマルチプラットフォーム化が現実味を帯びてきていたが、今回『Dreadnought』などを手がけるGrey BoxとSix Footを新たな販売元としてあらためて発表されたという流れだ。

今回公開された新トレイラーと以前公開されたトレイラーを見比べてみると、美しい島の環境やグラフィックスタイル、そして興味深いパズル要素など、そのコンセプトにブレはなく開発が続けられているように見受けられる。対象プラットフォームにNintendo Switchも加えられていることから、任天堂が国内外で来週開催するNintendo Switchのプレゼンテーション・体験会にも登場の機会があるかもしれない。

『RiME』はPlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox One/PC向けに海外では2017年5月に発売予定。パッケージ版も発売されるようで、Amazonでは5月9日発売として29.99ドルで予約を受け付けている。