初代『ゼルダの伝説』のハイラル王国を3Dプリンタで見事に立体化、現代の「Minecraft」を通じて古典作品がよみがえる

『ゼルダの伝説』のマップを3Dプリンタで精巧に描いた作品が登場している。

1986年に任天堂からファミリーコンピュータ向けに発売された初代『ゼルダの伝説』。レベル1からレベル9までのエリアで構成された同作には、現代のゲームのようにマップシステムが存在しなかったため、手書きで紙に地図を書いたというかつての少年少女も多いだろう。そんな『ゼルダの伝説』のマップを3Dプリンタで精巧に描いた作品が登場している。

【UPDATE 2016/12/19 11:50】 記事冒頭にて「スーパーファミコン向けに」と記載していましたが、正しくは「ファミリーコンピュータ向けに」でした。訂正しお詫び申し上げます。

この3Dプリント製マップは、Facebookグループ「Trade Sell Collect Retro」のメンバーが購入したもので、その経緯をWebメディア「Retro Gaming Magazine」が報じている。製作者の素性は明らかにされていないが、この3Dマップは『Minecraft』を通じて6か月以上をかけてデザインされたという。

たとえば『Minecraft』では「printcraft」という名の外部サービスが展開されており、プレイヤーは簡単に自分の創作物を3Dプリントのデータとして手に入れることができる。同サービスを利用したかは明記されていないが、ともかく製作者は3Dプリント用のデータを『Minecraft』から出力し、24時間をかけて3Dプリントでものを作り上げ、さらに6時間にわたり着色をほどこした。その結果を「Trade Sell Collect Retro」のメンバーMike Matei氏もTwitter上で伝えている。

立体化された『ゼルダの伝説』マップの製作者は、生活が厳しい状況を迎えていたようで、残念ながらこの作品を手放さなければならなかったそうだ。そのためか価格はたったの約100ドル。「Retro Gaming Magazine」の記者Carl Williams氏は「馬鹿げてるほど安い」と指摘している。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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