現代国際社会を舞台に内政、外交、軍政、諜報で覇権を争うストラテジー『Realpolitiks』が2017年2月発売へ

ゲームパブリッシャーの1C Companyは12月7日、21世紀の現代社会を舞台としたストラテジーゲーム『Realpolitiks』のリリース時期が2017年2月になる旨を発表した。本作はParadox Interactiveによる『Europa Universalis』シリーズにインスパイアされた作品である。

ゲームパブリッシャーの1C Companyは12月7日、21世紀の現代社会を舞台としたストラテジーゲーム『Realpolitiks』のリリース時期が2017年2月になる旨を発表した。本作はParadox Interactiveによる『Europa Universalis』シリーズにインスパイアされた作品である。ただし『Europa Universalis』とは異なり、複雑になりがちなストラテジーゲームのゲームプレイを簡易化しつつ、コアなファンの期待にも応えることを目論んでいる。

本作に登場する国家名や国境ラインはすべて現実に即している。プレイヤーは現代国家の統治者として、外交・内政・軍政・貿易、さらには諜報やロビー活動を自国の繁栄に役立て、他国との覇権争いに挑んでいく。どの国を治めるかは自由に選べ、自国の政治体制についても民主主義、権威主義、全体主義の三種類から選択できる。プレイヤーは他国との交渉を進めつつも、ランダムで発生するさまざまな難局を乗り越えていく必要がある。偶発的な自然災害のほか、EU崩壊、経済危機、イスラム圏国家の拡大、第三次世界大戦といったフィクション上のイベントが多く用意されるとのこと。こうした世界規模の問題に直面した際に倫理的な判断を下すかはプレイヤー次第だ。

自国の影響力を広めるといっても、軍事的な手段に頼る必要はない。軍政で劣っているならば、経済力・技術力といった自国ならではの強みを生かして世界ランクを登りつめていく方法が残されている。国連に名を連ねることで影響力を発揮するのも良し、核保有国家の暴君として君臨するのも良し。領土については他国から奪うだけでなく、海域に人工植民地を設けたり、文明を地球外へと広める宇宙計画を進めることも可能だ。

本作の技術ツリーである「プロジェクト」。見渡す限り農業、労働法、エネルギー資源関連の政策など項目は多岐に渡っている
本作の技術ツリーである「プロジェクト」。見渡す限り農業、労働法、エネルギー資源関連の政策など項目は多岐に渡っている

ゲーム中に発生する各種イベントは基本的にはリアルタイムで進んでいくが、立ち止まって考えたいときはポーズをかけられる。ジャンルの簡易化を目指すタイトルだけあってミクロではなくマクロ視点のマネジメントが中心となっており、管理パラメータも少ない。あまり巨視的なゲームになりすぎると戦略の幅やリプレイバリューが心配になりそうだが、ランダムイベントの種類やイベントごとの選択肢を豊富に用意することで、繰り返し楽しめるゲーム性を目指している。

本作の開発を担当しているのはポーランドのデベロッパーであるJujubee。これまでには、モバイル/PC向けのレーシングゲーム『Fashout』シリーズや、モバイル向けのフライト・シミュレーター『Take Off – The Flight Simulator』を手がけてきた。当スタジオにとってストラテジーゲームの開発は初となる。ジャンルの簡易化を図るということで、これまでカジュアル向けのゲームを開発してきたノウハウを活かせるだろう。なおJujubee S.A.は現在『Realpolitiks』のほかにもサバイバルアドベンチャー『KURSK』にも取り組んでいる。

『Realpolitiks』の対象プラットフォームはPC/Mac/Linux。2017年2月のリリースを予定している。Steamページはすでにオープンしているため、気になった方はウィッシュリストに登録しておこう。なお現時点では日本語へのサポートは予定されていない。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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