「クラッシュ・バンディクー」から魂を継ぐ『Crash Bandiccot N.』は“ほぼ作り直しだった”、開発者曰く「リマスタープラス」

Naughty DogとVicarious VisionsはPlayStation Experience 2016にて、『クラッシュ・バンディクー』過去作のHDリマスター作品として発表されていた『Crash Bandicoot N.Sane Trilogy』の映像を公開した。

Naughty DogとVicarious VisionsはPlayStation Experience 2016にて、『クラッシュ・バンディクー』過去作のHDリマスター作品として発表されていた『Crash Bandicoot N.Sane Trilogy』の映像を公開した。HDリマスターというよりは、ほぼグラフィックが一新されていたような印象だったが、PlayStation.Blogでもその件について触れられている。

開発を担当しているVicarious VisionsのゲームディレクターDan Tanguay氏は、初代『クラッシュ・バンディクー』は20年前の作品であり、当時のコードは現代の技術ではほぼ使えなかったとコメント。後述するようにほぼリメイクに近い開発が行われているのだが、Vicariousは本作をリメイクとは呼びたくなく、あえて「リマスタープラス」と呼ぶと伝えている。

まず本作はオリジナル版のジオメトリをベースにステージが再構築されている。キャラクターモデルやシネマティックシーンも、Vicarious Visionsが再び作り直したものだ。さらにはオリジナル版にはなかった新たな機能も追加されている。チェックポイントだけでなくステージ途中でセーブできる機能や、進捗度やレリックなどを一覧できるポーズ時の新たなメニュー画面。タイムトライアルも収録されているという。

リメイクと呼んでも誰も文句を言うことはないだろうが、開発陣の要望に習い「リマスタープラス」と呼ぶことにしよう。『クラッシュ・バンディクー』過去作のリマスタープラス作品『Crash Bandicoot N.Sane Trilogy』は2017年にリリース予定。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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