“視線”で機械仕掛けの鳥と少女をいざなう。VRアドベンチャーゲーム『MARE』ティーザートレイラーが公開

Visiontrick Mediaは現在『MARE』を開発中だ。同作は『Pavilion』を手掛けたVisiontrickが2016年6月のE3に合わせて発表したVRアドベンチャーゲーム。

Visiontrick Mediaは現在『MARE』を開発中だ。同作は『Pavilion』を手掛けたVisiontrickが2016年6月のE3に合わせて発表したVRアドベンチャーゲーム。過去には東京ゲームショウ 2016などの国内イベントに出展されてきたので、実際にプレイしたことがあるユーザーもいるのではないだろうか。先週には新たなティーザートレイラーが公開された。

『MARE』は機械仕掛けの鳥「BIRD」と道に迷った少女の物語を描く“感覚探索型”のVRアドベンチャーゲーム。プレイヤーは鳥や少女を直接操作することはできないが、VRヘッドマウントディスプレイ越しに「視線」を特定のポイントに集中させることで、鳥をさまざまな場所へといざなうことができる。少女は鳥を追って移動するため、この仕組みを利用して少女を先へと連れていくのが本作の目的というわけだ。ゲーム中には行く手を阻むパズル要素と少女を襲う謎の影が存在するが、正しい順番で視線を集中させ鳥を移動させることで、そういった障害を乗り越えていく。

『ICO』にも似たアートスタイルや独特な世界観もまた『MARE』の特徴だろう。鳥と少女が何者なのかは一切語られていないが、プレイヤーはBIRD自身ではないことも明らかにされている。鳥をいざなう視線を送るプレイヤーは何者なのか、ここに本作最大の謎が仕掛けられているようだ。

Visiontrick Mediaはパズルアドベンチャーゲーム『PAVILION』を手掛けたことで知られる開発スタジオ。操作キャラクターを直接操作することができない“4人称視点”というコンセプトが掲げられた前作から、今作では視線を使ったVRアドベンチャーゲームという新たな試みに挑戦している。なお『MARE』はOculus Rift専用タイトルとして現在開発中だ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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