アメリカ最大のビデオゲーム販売チェーンGameStopは11月22日、投資家向けの四半期売上報告会をおこなった。その一端をGameSpotとDual Shockersが報じている。報告会では、同社のCEOであるPaul Raines氏が任天堂の新型ハード「Nintendo Switch」(以下、Switch)について期待を寄せていることを明かしている。
Switchはとても面白いデバイスだ。動きを使ったものは子どもに好まれるだろう。ジョイコンを外してもコントローラーだ。ああいったものを使えばたくさん面白いことができるだろう。
Raines氏のSwitchへ称賛はまだ止まらない。
数週間前にNintendo Switchに触れる機会があったが、ゲームを変えるハードウェアとしてのすばらしいポテンシャルを感じている。ゲーム人口を拡大させるものとしてね。
実際にGameStopでは期待できる数字が現れ始めているようで、会員向けに「Switchを購入するか」という調査をおこなったところ、27%のユーザーが購入を予定しているという結果が出たとRaines氏は話した。この27%という数字はXbox Oneが発売される前の調査と同等の数字なのだという。氏は回答したユーザーの全員が購入するかは不明だとしながらも、来年1月のプレスカンファレンスの後にはさらによい結果が出るであろうと期待している。
Raine氏の好意的な発言には理由があるようだ。小売店であるGameStopを長年支えてきたのはパッケージゲームだ。同グループは時代の変化に合わせてデジタルゲームも取り扱っているが、店舗を構えてゲームを売る以上はパッケージ版の売れ行きが重要となる。任天堂ハードのタイトルは、他プラットフォームと比較してもダウンロード版よりもパッケージ版が売れる傾向にあると氏は指摘。ダウンロード版の伸び率が高まりつつあると任天堂は決算説明会で報告しているが、依然としてパッケージ版が売り上げの柱であることは間違いないだろう。そうした収益の部分でも氏はSwitchに期待を寄せているようだ。
今回のRaines氏の称賛は、単なる個人的な感想に留まらず、パッケージの収益を支える任天堂プラットフォームの成功を願う、ビジネスマンとしての期待が込められているのかもしれない。