もう漏らしても怖くない。Red Barrels、ホラーゲーム『Outlast 2』専用の「おむつ」を開発するKickstarterキャンペーンを開始

Red Barrelsは続編となる『Outlast 2』を現在開発中だが、その専用コンパニオンおむつ「Underscares」を発表し、さらにKickstarterキャンペーンまで初めてしまった。目標額は4万カナダドル(約330万円)。

2013年にリリースされ、極まったグロテスク表現と逃走劇へのフォーカスで高い評価を獲得したホラーゲーム『Outlast』。開発のRed Barrelsは続編となる『Outlast 2』を現在開発中だが、その専用コンパニオンおむつ「Underscares」を発表し、さらにKickstarterキャンペーンまで初めてしまった。目標額は4万カナダドル(約330万円)。

Red Barrelsによれば、初代『Outlast』を発売して以降、プレイヤーから「汚れた下着」や「不意を突かれた肛門」に関する多数の報告が寄せられたという。そこで同スタジオはすべてのゲーマーが下着を心配することなく『Outlast 2』をプレイできるよう解決策を用意すると決意。『Outlast 2』コンパニオンおむつ「Underscares」が生まれたと語っている。キャッチコピーは「あなたは漏らした、そして私たちは耳を傾けた(You shat, we listened.)」だ。

Kickstarterページでは、人間がゲームをプレイすれば「戦うか逃げるか反応(fight-or-flight)」により漏らしてしまう可能性があると、いかにも科学的に「Underscares」の有用性が紹介されている。あまりにも馬鹿馬鹿しいが、もとはコミュニティが発端となったプロジェクトで、実際に地元のデザイナーと共にプロトタイプの制作が進められているのだという。

通常版
通常版
デラックス版
デラックス版

「Underscares」の性能面を見てみると、ウエストバンドは伸縮性のある素材でできており、“後方”には汚水抑圧型のメッシュ、“前方”には擦り切れ防止の布素材を使用。太もも周りもロックは完璧だ。さらには洗濯して再使用することも可能と伝えられている。通常版は『Outlast 2』のシンボルマークでもある逆十字架が前面にデザインされており、デラックス版ではウェアラブル型の光るナイトライトなどが装着されている。おそらく光るおむつは世界で初めての代物だろう。

ゲームの開発費や移植費などを確保するためにクラウドファンディングを実施する例は多くあるが、こういった特典アイテムを用意するためだけのものはめずらしいと言えるだろう。ただし現時点では約1万1000カナダドルが集まるに留まっており、残り17日で目標の4万カナダドルまで到達できるかは不透明だ。Kickstarterキャンペーンでは、10ドルをPledgeすれば「Underscares」の自作キット、55ドルなら通常版と『Outlast 2』のSteamキー、75ドルならデラックス版と同じく『Outlast 2』のSteamキーが入手可能できる。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

記事本文: 1728