お城を借り切って優雅にゲームを作ろう。Castle Game Jam 2017の開催を目指すKickstarterキャンペーンが実施中

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スウェーデンのNewnorth Technologyが、Castle Game Jam 2017の開催資金を募ってKickstarterキャンペーンを実施している。彼らが主催しているCastle Game Jamは、お城を一週間借り切って、そこでゲームジャムイベントをおこなうというものだ。今年7月にも開催しており、その時に使用したスウェーデンのエレブルー城を今回も使用する予定だという。

ゲームジャムとは、ゲーム開発者が集まって制限時間内に特定のテーマに沿ったゲームを開発するイベントだ。オンラインで参加するイベントもあれば、このCastle Game Jamのように皆が実際に一つの場所に集まっておこなうこともある。今年開催したCastle Game Jam 2016では21か国から参加者が集まったそうだ。

Castle Game Jam 2017は来年7月8日から16日まで開催され、業界のベテランによるレクチャーやワークショップもおこなわれる予定だ。メインのゲームジャムは10日から14日までの120時間で実施され、この時間内にPC/コンソール/モバイル向けのゲームを完成させる。そしてその翌日から出来上がった作品をプレゼンしあい、優秀な作品に表彰がおこなわれてイベント終了という流れだ。

スウェーデンのエレブルー城で開催されたCastle Game Jam 2016の様子
スウェーデンのエレブルー城で開催されたCastle Game Jam 2016の様子

同社が今年開催したCastle Game Jam 2016でもKickstarterキャンペーンをおこなって資金を募っていたが、最終的にはEpic Gamesなどのスポンサーがついて成功に終わった。来年についてもそういった企業にスポンサーになってもらおうとしたが、ほとんどの企業から来年になるまでは交渉できないと態度を保留された。そこで初期費用を捻出するためチケットを先に販売開始したが売れ行きが芳しくなく、結局今回もKickstarterキャンペーンをおこなうことになったという。

本Kickstarterキャンペーンの出資プランには、Castle Game Jamの生配信視聴権やロゴ入りグッズなどもあるが、750スウェーデンクローナ(約9000円)以上の出資をするとこのゲームジャムイベントに参加することができる。そしてさらに多くの出資金を積むと、用意されるテーブルが大きくなったり、VR機材や技術サポートなどが受けられる。なお食事や寝袋など、120時間を戦い抜くための最低限のものは参加者全員に用意される。

また、本ゲームジャムで開発するゲームのテーマ設定に関与することができる出資プランも用意されている。5000スウェーデンクローナ(約6万円)のプランが4種類用意されており、それぞれ「コード」「グラフィック」「サウンド」「デザイン」についてテーマを決めることができる。そして15000スウェーデンクローナ(約18万円)出資すると、メインテーマを設定する権利を得ることができる。通常は平等を期すため参加者全員が同時に知らされるテーマを事前に知ることができる、というか自分で決めることができるのは少しずるい気もするが、本記事執筆時点でこれらへの出資者は一人もいない。

ゲームジャムイベントはオンライン上でもさまざま実施されており、わざわざコストをかけてお城を借り切らずとも開催は可能だ。しかし、今年フィンランドで開催されたFinnish Game Jamが、極寒の地でリアルサバイバル生活を送りながらゲーム開発をする“サバイバルモード”ゲームジャムが実施したように、参加者のインスピレーションやモチベーションを刺激する独自のイベント性を持ったゲームジャムは増えつつある(関連記事)。

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