学園防衛ゲーム『ハンドレッドライン(ハンドラ)』、「エンディング100個」はイカれてると怖がられる。本当に100個あるので

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』について、エンディングが本当に100個あることが人々のプレイによって明らかになった。

発売中の『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』について、エンディングが本当に100個あることが人々のプレイによって明らかになり、改めて恐れられている。本当に100個あるのだ。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』(以下、ハンドラ)は、最終防衛学園に集められた15人の少年少女が100日間の防衛戦を繰り広げる、“極限”と“絶望”のADV+SRPGである。パブリッシャーはアニプレックスで、『ダンガンロンパ』シリーズ主要開発者が独立して設立したトゥーキョーゲームスと、メディアビジョンが開発を担当する。対応プラットフォームはPC(Steam)およびNintendo Switch。


本作の主人公・澄野拓海は、住居がすべて団地で構成された市街地「東京団地」で暮らす、極普通の高校生だ。彼は家族や幼馴染のカルアと共に、平凡な日常を過ごしていた。しかしある時、東京団地に正体不明の襲撃者が現れる。とあることをきっかけに眠る拓海。彼が目を覚ますと、消えない炎に包まれた最終防衛学園へとやってきていた。特別防衛隊に任命された15人の学生が、正体不明の敵「侵校生(しんこうせい)」から学園を100日間守り抜く、絶望に染められた学園生活が繰り広げられる。

本作では、エンディングが100個あると事前に告知されていた。そして、実際に100個あることが確認され、改めて恐れられている。たとえば、Respawn EntertainmentやNaughty Dogなどでアーティストを務めてきたDel Walker氏は、Steamレビューが非常に好評になったという『ハンドラ』英語公式投稿に反応し、「すばらしい、100個のユニークなエンディングを作るなんてイカれてる。成功に相応しいけど、マジで頭おかしいのではやく医者に診てもらったほうがいい」と、本作の世界観に合わせてか、強烈な言い回しで褒めている。

また本作発売から2週間が経過したこともあってか、さまざまなエンディングに到達したユーザーも現れている。実際に100個のエンディングに到達したことで「100個エンディングが存在するのは本当なんだ」と確認され、改めてその物量が恐れられている。

ちなみに本作でもっとも見るのが難しいエンディングのSteamでの実績達成率は現時点で1.1%とかなり少ない。100個のエンディングを見たユーザーはもっと少ないだろう。100エンディングを見たという実績は存在しないので測ることができないのが惜しい。

ちなみに筆者も100個のエンディングを見たうちのひとりである。エンディングは100個存在することを保証しよう。ここで好きなエンディング順に語りたいところであるが、これもまたネタバレになるため割愛する(しいていえば見るのがもっとも難しいものが一番お気に入りではあった)。

なお、本作の100種類のエンディングはなかなか玉石混交である。「分岐を選んですぐに結果が出る」系はほとんどなく、こだわりを感じられる。ただド真面目なものからふざけ倒したものまで、とにかくいろんなパターンがある。人によって、好きなエンディングもあれば、好きになれないエンディングもあるだろう。そのカオス感もまた、『ハンドラ』らしさといえるかもしれない。

小高和剛氏は、かねてから「『ハンドレッドライン』は全てのエンディングを見る必要はありません。自分に合ったエンディングが見つかれば、それで十分です。もちろん、全部見て頂いても嬉しいですが、あなたがルートや終わりを選べるのが『ハンドレッドライン』なのです。」と述べている。

また100エンディング見るには1か月の余暇時間すべてを捧げるぐらいの時間と、物量に耐えうる体力が必要となる。とはいえ「100エンド見るためにヘロヘロになる」という体験は普通のゲームではそうそう味わえないため、チャレンジしてみるのもいいだろう。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』はPC(Steam)およびNintendo Switch向けに発売中だ。体験版も配信中である。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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