元『PAYDAY』シリーズ開発者、新スタジオでの「Co-op FPS」を発表。ステルスなどを駆使するハードコアタイトル
バカでかい銃のシリンダーをロゴに掲げた「10 Chambers Collective」は、元OVERKILL Software創立者にして同社のヒット作『PAYDAY』シリーズのチーフクリエイター/ディレクターであったUlf Andersson氏が新たに立ち上げた、独立系ゲーム開発スタジオである。その10 Chambers Collectiveが新作「Co-op FPSタイトル」を発表したことを、Rock Paper Shotgunが報じている。
発表のなかでAndersson氏は「我々が開発中の新タイトルでは、協力プレイがゲームの進行に欠かせない要素となっている。また、ゲーム内で遭遇するであろう恐怖と困難に対してプレイヤーは、武力でこれを排除するのか、ステルスあるいはそれ以外の何らかの方法で解決を試みるといった、生き残るための選択肢を自ら決められる」と述べている。ただし、すでに開発に着手してから数か月が経過しているものの「まだ早すぎる」という理由で残念ながら画像の1枚、プラットフォームはおろかタイトルすら発表されておらず、一体どんな作品なのかは謎に包まれている。同スタジオの公式TwitterやFacebookにも詳しい情報は見当たらない。
Rock Paper Shotgunでは茶化すように「いったいどんな恐怖が待ち受けてるというのか?マイクロトランザクション(小額決済)とか?」という一文も見られるように、『PAYDAY2』の最近の悪評は、新たなスタジオを立ち上げたAndersson氏にまだまだついて回るようだ。記事の読者からも「また大量の使い物にならないダウンロードコンテンツがあるとか?」「(空っぽの)シリンダーのロゴを見た?銃弾は課金コンテンツになる『PAYDAY』スタイルでしょ」と、辛辣な口調もいくつか目についた。
しかし『PAYDAY』シリーズのプレイヤーであれば、主要キャラクターの一人であるWolfはUlf Andersson氏自身をモデルとしており、その「経営するソフト開発会社が顧客を失い、取引先にも見放され倒産してしまった」という設定が事実であることを覚えているだろう。そんな経験を持つ彼にとっての新たな船出であり、全く新しいチームと作品という大きなチャレンジを、ゲームファンならばいましばらく見守りたい。