ダンジョン回転式アクションRPG『Dwarven Delve』

今週ご紹介するのはシアトルのスタジオ TinkerHouse Games が手がける『Dwarven Delve』です。実は本作、今年8月に6万ドルの Kickstarter キャンペーンが失敗に終わったタイトルで、現在は3万ドルに目標額を下げ再び Kickstarter にて開発資金の獲得を目指しています。Steam Greenlight にも登録済みです。

Kickstarter や Steam Greenlight を中心に発売前の魅力的なインディーゲームを紹介していく「Indie of the Week(IotW)」。今週ご紹介するのはシアトルのスタジオ TinkerHouse Games が手がける『Dwarven Delve』です。実は本作、今年8月に6万ドルの Kickstarter キャンペーンが失敗に終わったタイトルで、現在は3万ドルに目標額を下げ再び Kickstarter にて開発資金の獲得を目指しています。Steam Greenlight にも登録済みです。

『Dwarven Delve』はドワーフたちを引き連れダンジョンを探索していくアクション RPG です。プレイヤーは生まれながらにしてトレジャーハンターやモンスタースレイヤーとして生計を立ててきたベテランのドワーフたちである Warbeard、Tinkersmith、Godbinder、Spellforger、Stonebreaker、Wayfinder 6種類のクラスから4つを選択してパーティーを結成。レベル上げやアイテム探しに勤しみつつダンジョンをクリア、偶然発見した失われた一族 Warbeard の遺跡とその歴史を辿っていく中で徐々に地下世界の中心へと近づいていき、人々を破滅に導く謎の呪いに関わっていくこととなります。

 

 

本作の肝であり最大の特徴でもあるのが、ダンジョンの一部をリアルタイムで回転させステージ構造を大きく変えてしまうシステム。 トレイラーを見ればわかる ように、ヘックス型ダンジョンに配置された六角形の区画はそれぞれがプレイヤーの手によって回転可能で、通路を繋いだり途切れさせたりしてダンジョンの構 造を変化させ、パーティーの探索をより優位に進めていくことが出来ます。TinkerHouse は『Dwarven Delve』を「『Diablo』と『パイプマニア』が出会った」ような作品と位置づけています。

ダンジョン回転システムを使えば、プレイヤーは通路を途切れさせて敵をパーティーに近づけないようにしたり、あるいは敵を分断させ別個に撃破してい くといった戦略が取れます。またゲームにはトラップの要素が存在し、トラップを含む一本道の通路を作り出し敵をわざと通過させてダメージを与えることも可 能。一方でプレイヤーはパーティーの一団を目的地まで向かわせるルートを考えつつ区画を回転させる必要があり、また誤った路面図を引けば敵が四方八方から 襲いかかり袋叩きに合う可能性もあります。最短距離で強行突破を図るのか、モンスターを倒しつつ一歩ずつ前進していくのか、或いは迂回ルートを作り出し安 全に進むのか。如何にリスクを最小限にし報酬を最大限に受け取るかはプレイヤーの腕次第というわけです。

IotW 3」 ではポップアップウィンドウ化したステージを再配置する『PICO』をご紹介しましたが、マップを変化させるというダイナミックなデザインをより1つの ゲーム作品として昇華させ洗練させているように感じられるのが『Dwarven Delve』といったところでしょうか。2回目の挑戦となる『Dwarven Delve』の Kickstarter は東部標準時11月29日まで実施予定です。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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