物体をリサイズして進む一人称視点パズルアクション『SCALE』

毎週 Kickstarter や Steam Grennlight などから未来の名作になるかもしれないインディーゲームを取り上げる「Indie of the WeekIotW)」。今回は Steve Swink 氏率いる CubeHeart スタジオの第1弾タイトル『SCALE』をご紹介しましょう。 Kickstarter にて8万7000ドルの獲得を目指しクラウドファンディングを実施中の同作ですが、すでに開始1周間もせずに3万5000ドル以上を集め好る調なスタートとなっています。

『SCALE』は東海岸を破壊し930万人以上を殺害したという判決を受けた若き物理学者 Penny Prince が、万物をスケーリングする機能を持った特殊装置で刑務所から脱出し、自由と彼女の愛猫を取り戻していくという一人称視点のパズルアクション。対象プラットフォームは PC / Mac / Linux となっており、Steam OS および Steam Machine でのリリースも目標とされています。ひとまずトレイラーをご覧ください。

 

 

空間を繋ぐ扉を開く『Portal』に始まり、一定の法則を生み出す謎のデバイスを片手に進むパズルアクションゲームはここ最近でかなり増加しました。磁極を設定し物体を引きあわせたり反発させたりする『Magrunner』、自身のクローンを作り出しそのクローンと操作者本体の位置をスイッチする『The Swapper』。『Portal』のデザインを手がけた Kim Swift 氏ですら、速度や重量に影響を及ぼす4種類の次元をテーマにした『Quantum Conundrum』という新作を昨年リリースしています。これらは全て謎の装置を片手に進むパズルアクションゲームです。

ユーザー間で流行しているかと言えば疑問ですが、少なくともゲーム開発者にとって『Portal』の「特殊な装置を片手にワールドに一貫した影響を与えるゲーム」はここ最近人気のテンプレートとなっています。そしてこの『Portal』テンプレートの使い回しは問題ではなく、重要なのはその特殊な装置がどのような法則をテーマとするかです。『SCALE』はタイトル名の通り物体を拡大したり縮小したりするスケーリング・リサイズに着眼しています。

 

 

Kickstarter での紹介文によれば、プレイヤーは「どんなアイテムをどんなサイズにでも出来るデバイス」を装備し、木や壁に始まり敵や流れる雲ですらリサイズ出来るとされています。拡大できる最大サイズにはある程度の制限はあるようですが、映像では家を小さくして持ち運んだり、怪獣を大きくして食道を通ったりするなど思わず心ときめく大胆なメカニックが確認可能です。

物体のサイズを変化させるといえば、先月には遠近感を利用したよりダイナミックな技術デモ『Museum of Imulation』が、TGS のセンス・オブ・ワンダーナイトにてベストテクノロジカルゲームアワードを受賞しました。一方こちら『SCALE』は拡大したオブジェクトの内部にも入り込めるという特徴があり、迫力では負けるもののより複雑なパズルデザインを予感させるところです。

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Shuji Ishimoto
初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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