超高速で球体を打ち合うデススポーツ対戦ゲーム『Laser Lasso BALL』死のタイマン球技で闘い星となれ

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第175回目は、『Laser Lasso BALL』をピックアップする。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第175回目は、『Laser Lasso BALL』をピックアップする。本作は目にも止まらぬ早さで球体を打ち合う架空のデススポーツ「Laser Lasso BALL」を題材にした対戦アクションゲームだ。美麗な2Dアニメーションやテンポの良いBGMに加え、独自のSFワールドなども魅力の作品である。

闇のなかで繰り広げられる死の球技

『Laser Lasso BALL』の舞台となるのは、宇宙空間を漂流する惑星「ナックス(Nux)」。宇宙に点在する知的生命体たちは、なぜかこの惑星ナックスへとひき寄せられるという。それぞれの種族の代表者たちはナックスへと上陸し、名誉を賭けて死の球技「Laser Lasso BALL」にて戦うことになる。勝利した者はさらなる戦いに身を投じ、敗者は“新たな星に生まれ変わる”と言い伝えられている。

「Laser Lasso BALL」は1vs1のタイマン勝負だ。それぞれの選手は中心軸(Pivot)と自身を「レーザーの縄」(以下、レーザー)で縛り付け、円形のエリアを旋回しながら、光の球(以下、ボール)を打ち合って戦う。ボールは中心軸を経由してレーザー上を行き来する。変則的なスカッシュといったところだろうか。タイミングがずれて打ち返せずボールに触れてしまうか、エリア上で敵選手のレーザーに触れると敗北となる。

各マッチ、プレイヤーごとに周囲から13人の選手を選び、1人が死ぬとまた次の選手が試合に参加する団体戦をおこなう。勝ち抜き方式で、先に13人の選手を倒したプレイ ヤーが勝利となる。なお、それぞれの選手には個別の名前が用意されており、「Laser Lasso BALL」へと参加するまでの背景も異なるという。

ゲームをより奥深くしているのが「中心軸と選手の位置関係」だ。先ほど説明したように、本作ではボールだけでなく敵のレーザーに触れても敗北となる。そのため、不用意に中央へ近づいて敵のレーザーの射程範囲内に入ろうとせず、ステージの端に居座り続ける戦術が考えられるのだが、これを食い止めるためゲーム中にはさまざまな仕掛けが用意されている。

502924429_preview_LLB_winterGreenDuelボールは、中心軸に向かって走りながら打ち返すと加速する仕様で、逆に後退しながら打ち返せば球は減速する。また敵のビーム上にボールがある場合、もう一方の選手は中心軸にある「シールド」を操作してボールを跳ね返すことができるのだが、このシールドは中心軸と選手の距離によって 強度が上下する。このほかにも中心軸上にランダムで武器が出現するシステムもある。

『Laser Lasso HALL』は2015年中にリリース予定。残念ながらオンラインには対応せず、ローカルマルチプレイヤーのみが予定されているようなので、学校や職場の友人を誘って死の球技へ参加してみるといいだろう。現在はSteam Greenlightに登録されており、Steamでの配信を目指している。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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