幻想的な光の粒子の世界で動物の命を探すパズルアドベンチャー『A Light In Chorus』

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発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie of the Week。第91回目は、『A Light In Chorus』を紹介する。本作は一人称視点のパズルアドベンチャーゲームだ。2014年1月より開発が続けられており、英国アカデミー賞の「Inside Games Arcade 2015」の1作品として選ばれるなど、密かに注目を浴びている作品である。

まずトレイラーを見てもらった方が早いだろう。『A Light In Chorus』のワールドは、全て光のパーティクルによって構成されており、アンビエントなサウンドと相まって、幻想的な雰囲気をかもし出している。本作においてプレイヤーは、この光の粒子の世界を探索してゆく。

 

 

形状を変えたり霧散するオブジェクト達
形状を変えたり霧散するオブジェクト達

詳細なゲームプレイはまだ語られていないが、開発陣のやや詩的な紹介文から読みとることは可能だ。プレイヤーは、「音や光、空間を一緒にコラージュし、分散した精神的空間に命を戻す」のだという。光の粒子の世界は幾重にも重なっており、動物の命がオブジェクトとして隠れている。この動物の命を見つけだすことが目的となるようである。

本作の開発ブログや海外メディアEurogamerのインタビューを追うと、ゲームプレイはまだ固まっていない感もあるが、本作のメカニックやパズル要素が貧弱だとしても、それはさして問題とならないだろう。「幻想的な空間を探索する」ことに重きを置いたことは明らかで、トレイラーを見る限りその体験作りには成功している。もちろん、光のパーティクルで構成された世界から、唸ってしまうようなゲームプレイが生まれることにも期待したい。2014年4月に開発者は、オブジェクトがさまざまな状態で存在することが可能でなると、アイディアを披露している。

本作の開発を担当しているのはBorken Fence Games。Eliott Johnson氏、Matthew Warshaw氏が所属している。2人は多数のアーティストを輩出しているロンドンの名門芸術大学「セントラル・セント・マーチンズ」に通っていた頃に出会ったそうで、本作のアーティスティックかつ美麗な表現もうなずけるところだ。カスタムゲームエンジンを自ら開発しているという。

『A Light In Chorus』は2016会計年度Q2からQ3にリリース予定だ。現在はSteam Greenlightにも登録されている。

 

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