専用コントローラーで”お尻嗅ぎ”を体験できる犬シミュレーションゲーム『Butt Sniffin Pugs』

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie of the Week。第82回目は、『Butt Sniffin Pugs』を紹介する。本作は犬のパグになりきってプレイするシミュレーションゲームだ。開発のSpaceBeaglesスタジオは、3人のメイン開発者が所属するだけの小規模なデベロッパー。パグへの情熱が過ぎたのか、本作のために”お尻嗅ぎ”が体験できる専用コントローラーを開発してしまっている。

 


“お尻嗅ぎ”

 

本物のパグも操作できる
本物のパグも操作できる

『Butt Sniffin Pugs』は、2014年12月に開催されたゲームジャム「Alt Ctrl」にて着想されたタイトルだ。「Alt Ctrl」は、キーボードやマウスやゲームパッドなど、既存のゲーム操作にとらわれない作品を開発しようと開催されたゲームジャムである。同イベントにて誕生した『Butt Sniffin Pugs』は、その後Michelle Reyes氏とGabe Telepak氏、Theory Georgiou氏、そして彼らの友人たちが協力して開発を続けている。

『Butt Sniffin Pugs』では、プレイヤーは1匹のパグとなり、2Dビジュアルで描かれたワールドを自由に探索してゆく。『Butt Sniffin Pugs』には特に明確な目的は存在せず、ワールド上に登場する他のプレイヤーが操作する犬とじゃれ合ったり、巨大コントローラーの操作感を楽しむことにテーマが置かれている。

巨大コントローラーの仕組みは簡単で、トラックボールとよく似た構造である。犬が前足で地面を蹴るように、巨大なテニスボールを転がすことで移動することができる。上部の2つの緑色のボタンには、それぞれ固有のアクションが設定されている。ゲームの肝となるのは黄色ボタンの「嗅ぐボタン」だ。プレイヤーたちはこのボタンを押し、お互いのお尻を嗅ぎあうことで、緑色に設定されたアクションを変化させることができる。例えば「吠える&噛む」から「ウンチする&オシッコする」へと。

 

 

タイトルにある『Butt Sniffin Pugs(お尻を嗅ぐパグ)』の通り、お尻型のアタッチメントを装着し、鼻を押し付けてプレイするのが正式スタイルと言えるだろう。『Butt Sniffin Pugs』のプレスリリースサイトを見る限り、本作はPCとMac、Linuxのほか、PS4やPS Vitaでのリリースも視野に入れられているようだ。

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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