未来のバイク「グラインダー」が”くるくる” スコアアタック型レースゲーム『FutureGrind』

一見すると『Trials』シリーズのフォロワーに見えるかもしれないが、開発元のMilkbag Gamesによると、『FutureGrind』は「『Uniracers』が『OlliOlli』と出会った」ような作品だという。未来のバイク車両「グラインダー」をクルクルと回転させ、華麗にトリックを決めるスコアアタック型のタイトルである。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie of the Week。第73回目は、横スクロール式のバイクスタントレースゲーム『FutureGrind』を紹介する。一見すると『Trials』シリーズのフォロワーに見えるかもしれないが、開発元のMilkbag Gamesによると、『FutureGrind』は「『Uniracers』が『OlliOlli』と出会った」ような作品だという。未来のバイク車両「グラインダー」をクルクルと回転させ、華麗にトリックを決めるスコアアタック型のタイトルである。

 


「赤」と「青」を合わせるスタントレース

 

青は青、赤は赤
青は青、赤は赤

プレイヤーは未来のスタントレーサーとなり、バイクサイズの二輪車両「グラインダー」を操作する。各コースの上下に登場するレールに車輪をグラインド(接地)させながら進み、空中で華麗なトリックを決めながらゴールを目指す。

ただ進めばいいのではなく、プレイヤーは車輪とレールの「色」に注意しなければならない。グラインドさせる際に、車輪とレールが同じ色でなければ、グラインダーはショートしてしまうのだ。次々と現れる赤と青のレールに反応し、グラインダーを回転させ同じ色の車輪を接触させてゆくのが、『FutureGrind』の基本ルールとなる。なお、レールには赤色と青色にくわえて「白色」も存在しており、 こちらは赤色と青色の車輪、どちらでも接地させることが可能だ。

ゴールすることは、『FutureGrind』のスタートラインでしかない。コースを進みつつ空中で華麗なトリックを決め、ハイスコアを狙うのが『FutureGrid』の真の楽しみ方である。

『FutureGrind』では、グラインドでのスコア稼ぎをベースに、様々なトリックを決めることでもポイントが獲得できる。上部のレールでバランスを取る「Manual」、引っかける「Hanger」、下部のレールへ車輪を勢い良く押し付ける「Undergrind」。なかでも180度や360度など、回転系のトリックは高得点となる。また各種トリックとグラインドを次々と繋ぎ合わせると、コンボが発生して倍率がアップし、大量のポイントを獲得することができる。

プレイヤーの腕がものをいうスコアアタック型ゲーム
プレイヤーの腕がものをいうスコアアタック型ゲーム

グラインドとトリックの配分を決め、いかにミスせずにコンボを繋ぐかを考える。ゲーム中には6種類のテーマに合わせた多数のコースが収録され、さらに操作性の異なる数種類のグラインダーが登場するという。トライアル&エラーを繰り返しハイスコアを狙うことが、プレイヤーの最終的な目標となる。

『Future Grind』の開発には作曲家のbignic氏も参加しており、すでに『FutureGrind』のクールな楽曲が先行公開されている。また、Indie of the Weekでも過去に紹介した2D粘菌アクションゲーム『Mushroom 11』のSimon Kono氏がコンセプトアーティストとして協力しているようだ。Steam Greenlightのアップデートでは、コンセプトアートの数々を見ることができる。

『FutureGrind』は、Steamにて配信を目指すSteam Greenlightに登録されているほか、すでにPlayStation 4版の発売も決定した。価格は明らかになっていないが、発売時期は2016年第1四半期を計画しているとのこと。

 

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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