ダンジョン運営ゲーム『Dungeon Warfarer』 アクション抜き「Orcs Must Die!」

ダンジョン運営シミュレーションと聞くと、ピーター・モリニュー氏の名作『Dungeon Keeper』や、そのフォロワーたちを思い浮かべるかもしれない。だが本作は、どちらかといえば『Orcs Must Die!』や『影牢』シリーズに近い、トラップで"ピタゴラスイッチ"を作ってしまうタワーディフェンス要素のあるダンジョンゲームだ。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie of the Week。第69回目は、ダンジョン運営シミュレーションゲーム『Dungeon Warfare』を紹介する。ダンジョン運営シミュレーションと聞くと、ピーター・モリニュー氏の名作『Dungeon Keeper』や、そのフォロワーたちを思い浮かべるかもしれない。だが本作は、どちらかといえば『Orcs Must Die!』や『影牢』シリーズに近い、トラップで"ピタゴラスイッチ"を作ってしまうタワーディフェンス要素のあるダンジョンゲームだ。

 

 


アクション抜き『Orcs Must Die!』

 

トラップを組み合わせて作るピタゴラスイッチ
トラップを組み合わせて作るピタゴラスイッチ

プレイヤーはダンジョンのマスターとなり、各ステージにトラップを配置して侵入者たちを排除してゆく。10種類以上の多種多様な侵入者たちが大挙してやってくるが、こちらには20種類以上のトラップが存在しており、さらにそれぞれ4回のアップグレードが用意されている。配置型のトラップだけでなく、トロッコや転がる岩石といった、ステージ由来のトラップも存在している。限られた資金のなかで、どのトラップをどこに配置しどれから強化するのか、頭を悩ませながらダンジョンを構築してゆく。

『Dungeon Warfare』をどのような作品か説明するならば、「『Orcs Must Die!』からアクション要素を抜いたもの」だろう。弓矢を放つ壁トラップ「Dart Trap」や、敵を跳ね飛ばす「Spring Trap」、敵の移動スピードを低下させる「Slime Trap」など、どこかで見たトラップの数々が登場する。また、バリケードを設置して、敵の一団を罠の方向へと誘導することもできる。イケメンやセクシーなお姉さんを操作する必要はなく、視点はトップビューになっており、グラフィックも2Dのドットスタイルだが、そのほかはほぼ『Orcs Must Die!』と言ってもよい。とはいえ、『Orcs Must Die!』をプレイして、「トラップを設置するだけのモードがあればいいのに」と思ったプレイヤーは少なくないだろう。

 

アップグレード画面。20種類以上のトラップが存在し、それぞれ4回アップグレードできる
アップグレード画面。20種類以上のトラップが存在し、それぞれ4回アップグレードできる

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『Dungeon Warfare』には、最大で30種類のステージが登場する予定。各ステージをクリアするごとに経験値が手に入り、プレイヤーのダンジョンレベルがアップする。各レベルアップごとに、トラップのダメージ強化やクールダウンを短縮するジェムが与えられる。5レベルや10レベルごとに、特殊なPerkをアンロックすることができる。

ジェムはレベルアップだけでなく、ステージクリアでも手に入る。その数は各ステージでの評価(ダンジョンの残存ライフ)に由来し、まったくダメージを受けなかった場合は3つ取得できる。また「敵の移動スピードを早くする」や「敵の数を増やす」といったModが各ステージには用意されており、これらをONにすることで入手できるジェムの数が増加するという。ひと通りプレイしたあとには、これらのModをどれだけONにしてクリアできるかを競うことが目標となるだろう。

『Dungeon Warfare』はPC向けに2015年初頭にリリース予定。現在はStem Greenlightに登録されており、Steamでの配信を目指している。

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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